北米西岸の労使交渉、期限終了!交渉を継続。港湾自動化が焦点

どうもこんにちは、飯野です。

本日は7月5日付の海事新聞から、「米西岸協約、期限後も協議継続。見通し不透明」についてお話していきたいと思います。

2022年7月6日イーノさんの物流ラジオ

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西岸労使交渉、継続

米国西岸港湾の使用団体のPMAと労働組合のILWUは7月1日に共同声明を発表しました。

現行労働協約の終了後も引き続き新協約の契約に向けて協議を続けていくとの姿勢を明らかにしました。

ILWUとPMAは、新協約の合意に達するまで港湾の通常業務を続けていくとしています。

現時点では交渉継続の意思を表明しただけで新しい情報はなく、交渉の見通しについては不透明なところが多いです。

これまでの経緯

ILWUとPMAの現行労働協約の期限は7月1日午後5時。

両者は5月から交渉を開始し、同月下旬にいったん中断、6月から再開して交渉を続けてきました。

ただし、交渉の詳細が外部に伝わることはなく、7月の期限切れまで目立った動きは出てきませんでした。

PMAの基本方針

今年の労使交渉で使用者側であるPMAは、オペレーションを継続した協議の実施で以下のことを基本方針としていくとしていました。

港湾労働者への世界最高水準の待遇の提供
安全性とトレーニング優先
貨物増加に対応するためのターミナル近代化
環境規制への対応

ILWUは自動化につながるこうした方針に強く反発しており、港湾の自動化をどう扱うかが今回の労使交渉最大の焦点となっています。

ILWUの対応

現在、労働者側はスローダウン作戦でダラダラと仕事をしています。

今年は北米での需要が少なく、金利が高く、買い控え、サービスに消費が移っている背景があります。

需要は低いとはいえ、スローダウンがどう影響するかが注目です。

どうなっていくのか、更新情報があったらまたお伝えします。