IATAの役割とは。航空貨物の安全な輸送に欠かせないIATAについて解説しました。

IATAという言葉を聞いたことはありますか?

航空貨物を取り扱っている方は、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。

IATAはイアタまたはアイアタと読みます。
International Air Transport Associationの略で、日本語では国際航空運送協会といいます。

貿易に関する仕事をしている方は、IATAについて基礎知識をつけておくと航空貨物の取扱について疑問が時にある時にどういう人に聞けば良いのかということが分かります。

それでは、IATAについて詳しく説明していきましょう。

IATAとは何か

①どういう組織か

IATAとは世界各国の国際航空会社が集まり、設立されたものです

1945年に設立され、現在約290社の航空会社で構成されています。これは定期国際航空輸送会社の82%を占めています。

ネコ先輩ネコ先輩

日本の加入航空会社は、JAL、ANA、日本貨物航空(NCA)、日本トランスオーシャン航空(JTA)があるよ!

②IATAの目的

IATAは航空会社の安全な運行を一番の目的としています

安全、確実、そして経済的な航空運送を発展させ、航空貨物による貿易を推進、研究し、業者間での協力を目指しています。

また、最近では環境に対する影響を減らすことにも取り組んでいます。

IATAは世界中の航空輸送において同一のネットワークの中で、同様の輸送サービスが提供できる事を保証しています

カモメ先輩カモメ先輩

各国でルールが違ったら混乱するしな。

③具体的に何をしているのか

国際定期便のスケジュールの調整のガイドラインを定めたり、航空運賃や発券・運用ルールを決め、実行することが重要な任務となっています。

航空会社の2レターコード、空港の3レターコードはIATAで決められたものであり、世界標準のものとなっています。

ネコ先輩ネコ先輩

成田空港だとNRTで、関西国際空港だとKIXという感じだね!

④IATA公認代理店について

IATAは航空券の販売には代理店制度をとっており、一定の基準を満たした認可された代理店が航空券を自社で発券することが出来ます。

旅行代理店などが航空券の発券のために取得していますが、貿易に関わるものとして重要なのがIATA公認貨物代理店です。

自社で航空貨物のB/Lを発券するにはIATA公認貨物代理店の資格が必要です。

また、IATAの公認貨物代理店になると日本のIATAなどが母体となって作られた社団法人 航空貨物運送協会(JAFA)の会員となります。

ネコ先輩ネコ先輩

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⑤ディプロマについて

IATAでは国際航空輸送業務に関する知識を有する人を認定しています。

航空貨物を取り扱う代理店の公認認定基準として、各営業所に基礎コース以上のディプロマ資格者と危険物コースのディプロマ資格者が2名以上在籍していなくてはなりません。

航空貨物を取り扱うフォワーダーでAWBを発券するためには、ディプロマの有資格者が必要なのです。

JAFA経由でIATAのトレーニングプログラムに申し込み、講習と試験を受け、ディプロマの資格を取得できます。

カモメ先輩カモメ先輩

航空貨物のプロ養成講座みたいなもんやな!

コースには2つあります。

基礎コース
国際航空貨物の運送状(AWB)及び輸送スケジュールの作成、運賃計算等についての基礎知識を学びます。

危険物コース
IATA危険物規則書についての関連書類、輸送梱包等の専門知識を問うものです。

危険物の資格は有効期限が2年間のため、2年に一度ごとに講習をうけ、試験にパスし更新していかなければなりません。

しかも、危険物の資格者が各営業所にいないと、危険品の取扱ができません。

ネコ・カモメネコ・カモメ

意外と厳しい。。

試験は英語で行われ、世界100カ国で同じ試験問題を使っています。そのため、世界で通用する資格となっています。

航空貨物を取り扱うフォワーダーでは、基礎コースは新人の間に取得することが多く、費用は5万円以上かかります。

IATAに属していない航空会社について

近頃、台頭してきている格安航空会社はIATAに加盟していません。

そのため、今までのIATAの基準の運賃に満たない格安価格が設定されているのです。

ネコ先輩ネコ先輩

何か時代の流れを感じるね。。

IATAに関するその他の事

加盟していない格安航空会社が増えてきていることもあり、IATAの地位は以前に比べて下がってきていると言っている業界人もいます。

また、JAFAでの業界内会議で、料金について話が出たことがあり、そこでの話が独占禁止法にふれるということで参加していた業者が何社も摘発されてしまった過去があり業界内の協力のやり方が難しくなってきています。

カモメ先輩カモメ先輩

航空輸送業界でも色々あるんやな。。

そうであっても、IATAのルールは世界基準として使用されており、航空会社と航空関連企業との連携を図る意味でも、守るべきルール、ガイドラインとしてこれからも航空会社の運航に必要不可欠なものとなっています。

まとめ

IATAについて、まとめてみました。

IATAは航空会社の安全な運行に必要なものです。

航空貨物について、疑問点があったらIATA航空貨物代理店に問い合わせてみるのが最善です

ディプロマの資格に興味を持った方がおられましたら、航空貨物を取り扱っているフォワーダーに聞いてみましょう。