「フォワーダーの営業の転職について」!!
8分28秒の動画やで!
どうもこんにちは、飯野です。
今回はフォワーダーの転職についてお話をしていきたいと思います。
転職は一般的
昨今における日本では、もはや終身雇用の時代ではありませんし、転職という選択肢は私個人的には一般的なものだと思っています。
また私が活動しているタイにおいては転職はごくごく一般的なものです。タイでは転職をすることで収入を一気に上げたり、職場で嫌な上司などがいたら すぐに環境を変えたりもしています。
今日はフォワーダーの営業マンの転職というテーマで、特に収入という側面に絞ってお話をしていきます。
CS(カスタマーサービス)担当者の転職についてもまた別の機会でお話しさせて頂きますので、是非チャンネル登録をしてお待ちください。
それでは言ってみましょう。
イーノさんの転職実績
まず最初に私の転職におけるバックグラウンドをお話しさせてください。私はフォワーダーの営業としてガチで転職活動をしたことはありませんが、転職自体は3回しています。またフォワーダーの会社の経営者として累計50人以上は転職者と個別面談をしてきました。
この経験と業界の傾向を元に、雇用側がどのような視点で転職者を面接しているのか お話しすることが出来ます。
フォワーダーは転職しやすい?
まずフォワーダーという仕事の特性上、転職自体はやりやすいと思います。会社が違えど、基本的な国際物流のプロセスは変わりません。会社によって使用するシステムは違いますが、仕事の流れとしては大まかには同じです。
転職先の会社のルールにさえ慣れてしまえば、普通に仕事が出来てしまいます。弊社に同業者から転職してきた営業マンたちも1ヶ月もすれば問題なく働いています。
転職による収入アップ
そして転職活動で気になるところは、収入についてではないでしょうか。転職をした方が会社の毎年の昇給率に比べると、一気に収入アップ出来るケースは多いです。
弊社での参考例ですが、毎年の昇給率は業績にもよりますが5%前後です。しかし転職してくる人の前職の収入、希望収入を比べたら、20%くらい上げようとしてくる傾向があります。
このように社内の昇給より転職の方が一気に収入を上げることが出来るので、2−3年に一回は定期的に転職する人たちもいます。
これをジョブホッパーとして揶揄されることもあるのですが、アメリカの人たちが生涯で転職する回数は12回くらいとも言われています。
自分を商品と考えれば、出来るだけ高く売りたいと思うのがこの資本主義の世の中です。もちろん人生の幸福は収入だけではありませんが、生活をする上では 収入は大切な要素の一つだと私は思います。
雇い主の心情
雇う側としての心情としては、スタッフには出来るだけ長く働いてほしいと思っていますし、そのように職場環境を整えているつもりです。しかし、これは私の考えですが、1年で辞められたらキツいけど、3年くらい働いてくれたらとりあえずOKかなとも思っています。
どれだけ雇用側が努力をしても、コストや仕事のパフォーマンスを考慮すると、給料を青天井に上げられるというものではありません。スタッフたちはそれぞれの人生を歩んでいる訳ですし、彼らにも働く場所を選ぶ自由があるからです。
営業ポジションを考える
話を戻します。フォワーダーの営業の転職収入の話をするにあたり、まずフォワーダーの「営業ポジション」についてご説明します。これは会社によっては営業に求められることが違うからです。
既存の顧客を維持したり、伸ばしたりする営業なのか。または既存のマーケットの新規顧客を開拓する営業なのか。もしくは、会社として新しいプロジェクトで新しいマーケットでの新規開拓営業なのか。これらは会社によって違います。
既存客の維持が出来る営業マンを探している会社は、営業社員の離職が理由で急いで探しているケースもありますし、新規顧客開拓の営業を探している会社は、更に業績を伸ばしたいと考えています。
これらのポジションに対しては、自分の向き、不向きで選べば良いと思いますし、転職先がどのような営業ポジションを求めているのかを 事前に確認することでミスマッチを防げます。
重宝される新規開拓営業
しかし重宝されるのは後者の新規開拓が出来る営業マンです。既存客のフォローも”もちろん大切”なのですが、既存客への営業は、既に実績と関係が出来ているのでそれ程難しくはありません。しかし新規開拓となると、飛び込みや紹介を駆使して積極的に新しい案件を取っていかなければいけません。
弊社ではハンター営業という言葉を使って例えています。新規を獲得し、フォローアップして、収益を増やしていく。これは業績を伸ばしていきたい会社にとっては非常に重要なことです。
フォワーダー営業の報酬形態
ここでフォワーダーの営業マンの報酬形態についてもお話をしましょう。日系のフォワーダーでは固定給の場合が多いと思います。しかし外資系のフォワーダーではコミッション、いわゆる歩合制を取っている会社もあります。
流石にフルコミッションのフォワーダーの営業は私は聞いたことがありませんが、固定給がある程度あって、それ以上の収入を稼ぐにはコミッションという感じです。
夢があるフォワーダーのコミッション
コミッションの仕組みは各会社によって違います。これはノウハウ的なところもありますので、公の場での情報開示は難しいですが、弊社のタイ人トップ営業マンのコミッションは社長である私の給料より多いです。
そう聞くとちょっと夢があると思いませんか?もしあなたが新規獲得が得意と言うのであれば、コミッション制を採用している会社への転職もいいかと思います。
固定給で高い給料が欲しい場合は、やはり大手フォワーダーへの転職なのかなと思います。大手の日系エアフォワーダーの30歳くらいの営業マンで、年収が700万円あるという話を聞いたことがあります。
物流業界の景気も考える
また高収入を狙いたければ業界の景気も考える必要があります。国際物流業界は現在は好況です。大手であるほどスペース確保もしやすく、ロングホールの売り上げも高いので、大手フォワーダーの業績も、船会社や航空会社とともに良い状況です。
しかし、この好況がいつまで続くかは不明です。コンテナ不足が解消しても、2022年の7月1日以降に、米国西海岸の国際港湾倉庫労働者組合の労働協約が失効されます。個人的にはこのタイミングで、またアメリカの港でコンテナ流動の目詰まりが発生して、海上運賃は上がり業界が好況になると思いますが、その後は分かりません。
別の動画でも説明しましたが海運業界の歴史では ここ数年ずっと不況で、現在の好況の反動が来る可能性も十分にあります。大手だからといっても安心は出来ません。まぁ、これは他の業界でも同じなんですけれどもね。
ちなみに、私は大手フォワーダーに雇ってもらう方法を知りません。。ごめんなさい。でも、もし私が大手フォワーダーに雇ってもらおうとするのであれば、コネ作りに積極的に活動するでしょう。いわゆるリファラル採用です。
人材紹介会社を使っても、私のような経歴の人間であれば雇ってもらえない可能性が高いと思います。。私の場合はコネを使っても難しいかもしれません。
まとめ
また話がそれてきましたので、ここら辺でまとめます。
フォワーダーの営業という仕事では、転職はしやすいとお話をさせて頂きました。他の会社でも国際物流の流れは同じですからね。そういう意味で仕事の不安は少ないと思います。
そして転職で収入を上げるという考え方。毎年の昇給率より転職した方が一気に収入があげられます。ジョブホッパーと揶揄される国もあれば、アメリカのように生涯で12回くらい転職するのが一般的という国もありますので、もっと転職についてフランクに考えてもいいかもしれません。
そしてフォワーダーの営業には、主に既存客のフォローと新規顧客の開拓に分けられます。自分の向き不向きを理解しましょう。新規獲得が得意な人はコミッションがある会社も検討するのもありです。固定給で高い収入を目指すのであれば、やっぱり大手フォワーダーなのかなとも思います。
とは言え、営業マンは実績をあげてナンボです。中小のフォワーダーだと高い実績を出せれば、より高い収入もあり得る話です。実際に弊社では営業マンの収入の方が、社長の給料より高いというお話もさせて頂きました。今回のお話が参考になれば幸いです。
また別の動画ではフォワーダーの転職で、面接の時に雇う側が気にしていることや、カスタマーサービスの転職についても話したいと思います。
また次の動画でお会いしましょう。ありがとうございました!
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