コンテナの種類について!
コンテナの種類について動画で解説
6分51秒の動画解説やで!
今回は国際輸送におけるコンテナの種類についてお話をしていきたいと思います。
海上輸送をする為のコンテナには様々なタイプの物があります。
世界中から食品・工業品・化学品・生活用品など、様々な貨物が輸送されるために使われるのですからそれぞれの貨物の特徴にあった最適なコンテナを選ばなければいけません。
今回 重点を置いて説明するのはコンテナの種類と特徴、そしてコンテナのサイズについてです。
コンテナの種類
まず今回 ご紹介するコンテナの種類です。
・ドライコンテナ
・リーファーコンテナ
・オープントップコンテナ
・フラットラックコンテナ
・ISO タンクコンテナです。
一般的にコンテナには20’feetコンテナと40’feetコンテナがあります。
このフィートとは長さのことで20’feetは約6m, 40’feetは約12mの長さがあるコンテナの事になります。
この中でISOタンクだけはフィートではなく容量の大きさでコンテナサイズが分かれています。
それでは一つずつ見てきましょう。
ドライコンテナについて
まず最初はドライコンテナです。
ドライコンテナは貨物を輸送する「箱」としての機能があるコンテナです。
市場に最も多くあるコンテナで、主に一般貨物を輸送する時に使われます。
またクラスにもよりますが危険品を輸送する時にも使われます。
この後に色んな種類のコンテナをご紹介していきますが、まず これがスタンダードなコンテナだと理解してください。
リーファーコンテナについて
次にReeferコンテナです。
Reefer コンテナは温度調節機能があるコンテナで、動く冷蔵庫のようなものです。
コンテナのメーカーにもよりますが、主に-30度〜+30度くらいで温度の調節が可能です。海上輸送するコンテナ内の温度は赤道直下では60度〜70度近くまで上がります。
しかしReeferコンテナだとコンテナ内の温度を一定に保つことが出来るのです。なので食品の輸送に多く使われたり、また温度管理が必要な危険品の輸送にも使われることもあります。
オープントップコンテナについて
次にオープントップコンテナです。
オープントップコンテナはドライコンテナの天井がないものだと理解して下さい。
天井がないので背の高い貨物を輸送する時に使われます。また高さはないけど重たい貨物をコンテナに入れたい時にもオープントップは使われることがあります。
一般的な3トンや5トンフォークリフトでは持ち上がらないような、重たい貨物をコンテナに積み込みするのは簡単ではありません。
しかし工場にある天井クレーンやレッカーを手配して、コンテナの上部から積み込みするのはそれ程 難しいことではありません。
積み込みが完了したらカバーで天井部を覆いますので雨によって貨物が濡れる心配はありません。
フラットコンテナについて
そしてフラットラックコンテナです。
フラットラックはドライコンテナの天井と側面をなくしたコンテナです。
ドライコンテナの幅より大きい貨物を輸送する時に使われます。またオーバーサイズだけの貨物だけでなく、コンテナ内に収まるインゲージのものを積み込む時にも使われる場合があります。
側面から積み込むことが出来るので工場の設備や積み込み環境によってはインゲージだけどフラットラックが使われる場合があります。
一般的に特殊コンテナであるオープントップやフラットラックコンテナの海上運賃は高くなります。それはコンテナ船でそれらのコンテナをおけるスペースが限られているからです。
例えば、フラットラックでオーバーサイズの貨物を運ぶ場合、上部だけでなく両側面のコンテナスペースを余計に使うことにもなります。場所を多く使用するので運賃は高くなります。
しかし、特殊コンテナであってもインゲージであれば本船上で使えるスペースは制限されませんので海上運賃は抑えることが出来たりします。
ISO タンクコンテナについて
そして最後にISO タンクコンテナです。
ISOタンクは液体物を輸送する時に使われます。
ワイン、ジュース、化学品など、容器に入れるよりISOタンクコンテナに直接入れる方がトータルコストが安く抑えられる場合があります。弊社でも植物油をISOタンクを使って輸送しています。
コンテナのサイズ
20’feetコンテナについて
次にコンテナのサイズについて解説をしていきましょう。
まずは20’feetコンテナです。
実際の業務で必要なサイズは、コンテナの内側のサイズである内寸です。
20’feetコンテナは約2.3mの正方形で、奥行きが約6mあると覚えて下さい。
正確に大きさを暗記するのではなく、ざっくりで大丈夫です。
船会社によってもコンテナのサイズは微妙に違いがありますので、私は正確に暗記する必要はないと思っています。テストに出るわけではないので、実際に使えるかどうかが重要なポイントです。
40’feetコンテナについて
そして40’feetコンテナです。40’コンテナは20’コンテナと、幅と高さが同じ2.3mで、長さが20’feetの倍で約12mだと覚えましょう。こう覚えると簡単ですよね。
そして40’HCコンテナ。HCとは高さがあるコンテナのことで、主に40’feetコンテナとなります。20’HCはあまり一般的ではありません。
そしてサイズですが、40HCは40’コンテナの高さが約2.7mになったと覚えて下さい。
コンテナのサイズをまとめるとこのようになります。先ほどもお伝えしましたが、ざっくり覚えましょう。
出てくる数字は4つしかありません。
この中で共通しているのはコンテナの幅が、約2.3mだという事。
あとは
20’feetで6m
40’feetで12m
HCで2.7m
オープントップは天井なし
フラットラックは天井と側面なし
このように覚えれば簡単だと思います。
コンテナの積載重量
そしてコンテナのサイズと同様に重要なのが、積載可能な貨物重量です。
鉄や機械、液体、水、お米などのような、かさばらないけど重たい貨物を輸送する場合、海上輸送においては貨物重量は安全の為に非常に重要なのです。
それゆえ20’feetコンテナでも40’feetコンテナでも積み込み可能な貨物重量は約25tonとなります。これは覚えておいて下さい。
40’feetだから20feetの倍の重量の重さを積み込めるわけではありません。
コンテナのグレード
そして最後にコンテナのグレードについても触れておきましょう。コンテナは長く使用されると痛んできますし、また積み込まれる貨物によってもコンテナ品質は変わってきます。
使い終わったコンテナはコンテナデポで洗浄され、修理をされるのですがグレードがA,B,Cのように分けられます。
例えば、食品や医薬品などの衛生品を輸送する場合は、コンテナグレードはAでなくてはいけません。
グレードAのコンテナは大きな傷もなく、床もはげておらず、臭いもない状態のコンテナです。
そしてグレードCのコンテナですが、さすがにコンテナの天井に穴が開いていたらNGですが、傷むことがある程度前提として使われるものです。スクラップや廃材、鋼材などを輸送する時に使われたりします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
貿易に携わる人であれば、貨物の内容によってコンテナを使い分けなければいけませんし、また効率的に貨物積み込むためにコンテナのサイズも理解しておかなければいけません。
今回お話したコンテナの内容はとても大切ですので、実際の業務に早く使えるように今回の動画を何度も見直して頂ければと思います。
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