どうもこんにちは、飯野です。
本日はJob.comの記事から、「マースク、供給過多を減速航行で対応し、サービス向上に意気込み」についてお話していきたいと思います。
2023年1月17日イーノさんの物流ラジオ
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マースクの供給過多への対応
マースクとMSCの2Mアライアンスは、第1四半期に大西洋横断サービスに3隻の船舶を追加する一方、船の速度を落として過剰に増えるキャパシティと、弱まる需要に対応しようとしています。
マースクは2023年に新たな課題が生じると警告しています。
需要と供給のアンバランス
特に、過剰な輸送能力を管理する必要性と、インフレ率の上昇と消費者の買い控えによって需要の見通しが鈍化すると述べています。
マースク社は、「これを受けて需要と供給をよりマッチさせ、燃料消費量を削減するために、ネットワークを最適化する」としています。
また、船の速度を下げることで、レーンに他の船が追加されても、キャパシティの吸収が可能とのこと。
新造船、大量竣工
そして船腹過剰の一因は、やはり新造船の竣工にあります。
S&P Globalのデータによると、現在の新造船の発注残は、今後2年間に660万TEU、つまり現在就航している全船舶のほぼ30%に相当する量の新造船が竣工する予定です。
2Mアライアンスが直面している、このアンバランスな需給状態において、マースクはこの状況を前向きに捉えています。
マースク、前向きに対応
「世界的な需要の減速により、当社には余剰のキャパシティがあり、これを利用してサービスの信頼性を向上させることができる」とのことです。
これらの変更により、スケジュールのずれを減らし、週間カバー率を高め、より強固なサプライチェーンプランニングを可能にするとしています。
また、混雑やボトルネックの影響を軽減することも可能であると伝えております。
減速航行による対応
最近ではこのラジオでは、2023年以降に船腹の供給量がとにかく増えることに対し、船会社の減速航行や不稼働船の増加をお伝えしてきました。
Job.comでは2Mアライアンスも減速航行をして供給過多について対策を取ろうとしています。
またマースクに関しては、減速することでスケジュールのズレや余剰のキャパを利用し、サービス向上することが出来ると前向きな発表をしています。
船足が遅くなるため、基本的にはリードタイムが長くなると思っていましたが、予定していたスケジュールにはかなりの確率で合わせられるようです。
スケジュールの見通しが立つのはメリットとなるでしょう。
引き続き業界の動向をチェックしていきたいと思います。
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