どうもこんにちは、飯野です。
本日は、3月24日付の海事新聞の記事から、「DSV、半導体物流を強化、米で2社の物流会社を買収」についてお話していきたいと思います。
2023年3月24日イーノさんの物流ラジオ
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DSV、米物流会社2社買収
デンマークの物流大手DSVは3月21日、米国アリゾナ州の物流企業S&Mムービング・システムズ・ウエストとグローバル・ダイバーシティ・ロジスティクス(GDL)を買収すると発表しました。
半導体関連の物流や、航空機のチャーター輸送など中南米とのクロスボーダー物流を強化していく方針です。
来月には買収を完了する予定で買収額は非公開としています。
買収先の2社
買収先の2社のオーナーは同じで、DSVはこれでオレゴン、アリゾナの両州で合わせて11拠点、約9.3万平方メートルの物流センターを運営することになります。
このアメリカの物流業者は、米国内の陸上輸送、国際航空・海上輸送、倉庫業務などを手掛け、展示会物流や半導体業界向けサービスに強みを持っています。
従業員数は130人。
DSVは買収後、両社を航空・海上輸送、陸上輸送、倉庫の各部門に統合します。
DSV、中南米への輸送網拡大
DSVはマイアミに加え、アリゾナ州のフェニックス・メサ・ゲートウエー空港の利用をはじめ、中南米への航空貨物チャーター輸送網を拡大しています。
買収により中南米へのサービスを強化し、クロスボーダー輸送の需要拡大に対応していきます。
アリゾナ州は電気自動車の販売・製造拠点としても存在感を高めており、DSVは買収により、既存顧客へのサービスも拡充していく方針です。
M&Aが進む物流業界
このロジラジではずっとお伝えしていることですが、フォワーダーの業界はコロナで利益を出した会社とそうでない会社が二分化しました。
基本的に大手は高い収益をコロナ中に稼いだので、これからはM&Aが進んでいくという見通しを個人的には立てています。
なぜなら、その方が圧倒的に早いからです。
今回のDSVでも、1人のオーナーで2社を買収でき、アメリカで11拠点を手に入れています。
ニアショア戦略
コロナによるサプライチェーンが分断された問題により、自動車関係などを含め、メキシコなどで製造をするニアショア戦略が進みました。
そうなると、クロスボーダートラックを手掛ける会社を買収すれば、圧倒的に早くシェアを取りに行けます。
2023年移行はこういうニュースがどんどん出てくるでしょう。
そういった視点でニュースを見ていき、自分はどう立ち回るかというのを考えるようになれば良いと思います。