どうもこんにちは、飯野です。
本日は、Job.comからの記事で、「従来の化石燃料の価格が2025年までにグリーン燃料の価格を上回る可能性あり」についてお話していきたいと思います。
2023年3月30日イーノさんの物流ラジオ
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化石燃料と代替燃料
Longspur Capitalの調査によると、船舶のCO2排出規制が強化されることで、早ければ2025年に化石燃料が低炭素の代替燃料よりも高価になる可能性があるとしています。
CO2削減への対応
その中で、メタノールは国際海事機関(IMO)とEUによる厳しいCO2排出規制に対応するための現実的な方法を提供するとされており、現在100隻以上の船舶がメタノール燃料で就航中または発注している状況です。
EUは、2024年から船舶をCO2排出権取引制度(ETS)に加え、船舶燃料の課税を導入し、FuelEU Maritime Initiativeの下で排出量の罰則を課す予定です。
またLongspurの報告書は、2025年5月1日から地中海を硫黄酸化物の排出規制地域(ECA)に指定し、それにスエズ運河を含めることで、代替燃料の使用を急がせるIMOの動きを強調しています。
IMOは船舶に総合的なエネルギー効率制限の強化を導入し、2030年のCO2排出量の40%削減を目指しています。
代替燃料候補
グレーメタノールとして知られる天然ガス由来のメタノールが、すでに重要な利点を備えているとされており、船舶燃料として有望視されています。
ただし、Hapag-Lloyd社CEOは、メタノールがコンテナ船で採用されるいくつかの代替燃料の候補の一つに過ぎないと述べており、LNG(液化天然ガス)やアンモニアにも注目が集まっています。
メタノール船の増加
メタノールなどの代替燃料の製造コストは現在の船舶用燃料よりも高いものの、業界による採用が進んでいくとされています。
マースクは積極的にメタノール船を採用し、市場では100隻ほどがメタノール船舶になってきています。
アンモニア、水素の導入
メタノールのCO2削減はアンモニアとか水素に比べるとそこまで高くありません。
しかし、早く実装できるというのもあってか、導入が進んでいます。
アンモニアと水素は、まだ燃料として使える技術が十分でありません。
エネルギー問題の船腹供給への影響
今回の記事では、従来の石油価格が2025年までにメタノールなどの代替燃料の価格より高くなると報告されています。
背景には、ロシア・ウクライナ問題でのエネルギー価格の高騰、脱炭素が世界中に広がり、課税対象になっていることなどがあげられます。
船腹の供給が多いなか、こういうエネルギー問題が供給量を抑える要因になるかもしれないと個人的に感じています。
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