今後の国際物流業界はどうなる??中小フォワーダーの視点から考察。

どうもこんにちは、飯野です。

今日は、現在の国際物流業界について僕が思うことについてお話ししていきたいと思います。

2022年3月10日イーノさんの物流ラジオ

イーノさんイーノさん

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続く物流混乱

コロナの影響で2年ちょっと物流の混乱が続いています。

コロナ前はスペースの問題はほとんどなく、価格勝負でしたが、コロナ後はスケジュールが乱れまくり、海上運賃は高騰し、スペースが取れると、利益額は上がるので収益は高くなっています。

とはいえ、しんどいのが現状です。

コントロールできない問題多発

例えスペースが取れても、抜港や遅延など、僕らがコントロールできない問題が発生しています。

船会社の営業マンもコントロールできません。

荷主さんも、サプライチェーンの部分で大変だと思います。荷主さんから何とかならないかと言われますが、対応が難しい場面が多いのが現状です。

2022年の市況

そこで、ロシア・ウクライナ情勢があり、また物流が乱れる可能性が高いです。

航空輸送は既に乱れて始めています。

7月に北米西岸のストがあり、10月に国慶節、クリスマス商戦と続き、2022年もバタバタします。

物流業界のデジタル化

大手フォワーダーは既にやってはいますが、肌感覚でまだまだ浸透はしていないように思います。

物流のDX化のスタートアップの企業も登場してきています。

ここについていく必要があり、昔ながらのフォーワーディングだけでは生き残れないと考えています。

船会社は営業マンを大量に雇うことができないので、フォワーダーを代理店として、貨物を集めています。

船会社はデジタル化にも投資できる資金があり、荷主がフォワーダーを通さなくても直接 Bookingできるようになってきています。中小の荷主も船会社のシステムが便利であれば、使っていくでしょう。

通関・トラック・倉庫・梱包

通関・トラック・倉庫・梱包は専門の業者がありますが、大手フォワーダーは自身のアセットを持っています。

中小フォワーダーはアセットなしで、トータル物流を提供していますが、デジタル化が進めばコミュニケーションが簡易的になります。

デジタル化ができていない、アセットもない中小の物流業者は今後厳しくなっていくのではないかと思います。

これまでは人脈や地域で商売をすることができましたが、このデジタル化の波に乗り遅れるとちょっと厳しいと思います。

物流業界の変革期

タイでフォワーダーを経営しており、コロナ前から危機感をもっています。

業界がこれから、どういうふうになっていくかが未だハッキリとはしていません。デジタルでの勝者がまだいなく、これを真似れば良い!というのがまだありません。

そんな中で、物流のデジタルメディアと人材紹介というところで活動しています。

メディアも最初は正解がなく、僕の相方には全否定されました。2年続けてきて、やっと集客できるようになってきました。

物流・貿易の人材紹介も同じく、チャレンジな感じがします。

国際物流業界の変革期だと思っており、正解が分からないけれども、自分で決めて進んで、ダメだったら責任を取る、というのがリーダーの役割なのかなと思います。

最近の物流業界に対して、混乱に焦点がいきがちですが、デジタル化などの将来に目を向けていかないといけないと考えています。