どうもこんにちは、飯野です。
今日は海事新聞で、アジア域内でもスペースが逼迫しており、韓国、中国港湾にて沖待ちが常態化。解消は「来夏まで」との見通しもあり、というニュースがありましたので、それについてお話していきます。
2021年11月11日イーノさんの物流ラジオ
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アジア域内航路でのスペース不足
世界的にコンテナ船のスペース不足が深刻化していますが、アジア域内航路でも同様です。中国の主要港湾では沖まちがあると以前の放送でお伝えしましたが、韓国も同様にひどい状態が続いています。
現在、コンテナ船のスケジュールが乱れており、このスケジュールの遅延によりスペース不足に拍車がかかっています。
更に貨物量の増加に、スペース供給が追い付いていない状態です。一部航路では、既に月内の本船が満船になっており、タイでも向け地によっては同じ状況です。
トランシップ船遅延による貨物長期停留
このスペース不足は夏ごろまで続くという見通しもあり、年内の解消は難しくなっています。
釜山港ではトランシップする貨物の本船到着が遅れ、貨物が長期停留しています。
釜山TSの場合、接続先の母船に積むまでに1カ月待つと通知している船社もあるほどです。弊社でも、ロシアのウラジオストック向け、韓国トランシップの案件があり、トランシップ船が出るまで2ヶ月半かかったことがありました。
某船会社が接続線を出しておらず、貨物が遅れに遅れ、荷主さんからペナルティーを請求されたこともあります。
深刻化するロールオーバー
昨年からのコロナによる本船のスペース不足ですが、トランシップ港でロールオーバー(積み残し)がひどくなっています。
接続船がいっぱいで、貨物を積み切れず、次の船を待たないといけない状態です。
今年の初めの方ではシンガポール、マレーシアのポートクランでロールオーバーが発生していました。弊社では、アフリカ向けの貨物が、シンガポールで1ヶ月ちょっと接続船待ちとなったこともあります。
この状態はいつまで続くのか
海事新聞によると、中国港湾でも、例年物量が落ち着く国慶節の10/1以降も混雑は続いており、上海港(世界一の取り扱いがある巨大な港)でも、2―3日の沖待ちが常態化しています。
こうなると先ほど述べたように、スケジュールに遅延が発生し、港にコンテナが停留、ロールオーバーが発生するという悪循環になっていきます。
いつ解消するのか、というと、去年のこの時期も翌年の中国の旧正月くらいには解消するだろうと言われていました。しかし、今になっても、まだ解消していません。
また、今年も旧正月までと言われていますが、夏頃までという声もあります。海外のメディアや、私のYouTubeコメントでは来年いっぱいという声が多いです。
長期化することを前提として備えておいた方が良いと思い、今回このニュースを紹介いたしました。
この件についても随時情報を発信していきます。
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