どうもこんにちは、飯野です。
今日は、「マテリアル・ハンドリング」についてお話していきたいと思います。
2022年1月20日イーノさんの物流ラジオ
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仏エグゾテック、評価額20億ドル
海事新聞で、「仏エグゾテック、3億ドル超を調達。評価額20億ドル」というニュースがありました。
まずニュースについて簡単にお話しします。
Exotec社について
物流向けロボット開発などを手掛ける仏EXOTEC(エグゾテック)は最近の資金調達で3億3,500万ドル(約384億円)を調達したと発表しました。
同社の累計調達額は4億4,600万ドル、評価額は20億ドルに達したとのことです。
取り扱いの商品は、ロボットが商品を保管ラックからピッキング作業者の元に運ぶ「SKYPOD(スカイポッド)」などを提供しています。タイトルにある、「マテリアル・ハンドリング」です。
日本ではファーストリテイリングが採用したことで知られており、日本法人も設立しました。
エグゾテックの2021年の売上高は1億500万ユーロ(約136億円)の見込みです。
倉庫の自動化需要高まる
サプライチェーンの混乱と労働力不足で倉庫の自動化需要が高まり、同社の売り上げは2000年秋から2倍、顧客数は3倍に拡大したと報じられています。
「マテハン」は物流業界では注目ワードとなっています。
マテリアル・ハンドリングとは
マテリアル・ハンドリング(Material Handling)とは、「製造に用いる材料、部品、半製品などの物品の移動、搬送、取付け、取出し、仕分けなどの作業、及びこれに伴う作業」という定義があります。
分かりやすくイメージをあげると、材料をベルトコンベヤに乗せて移動させたり、製品を納品先別に仕分けたりする作業です。
搬送ロボット
もう少し具体例をあげると、「搬送ロボット」というものがあり、「倉庫内の移動」や「運搬」を自動化します。
AmazonのKivaのような、棚ごと搬送するタイプや必要なものをピッキングするタイプなど、目的や規模によって様々なタイプの搬送ロボットがあります。
仕分けロボット
「ソーター」、仕分けするタイプのロボットもあります。製品を品種別や納品先別などの目的ごとに仕分けるロボットです。
AIにOK品、不良品を学ばせて仕分けすることで、短時間で大量の仕分けを正確に行うことができます。
自動倉庫
また、他には「自動倉庫」というものもあります。
在庫の受入から出荷までの一連の流れをコンピュータで一元管理する倉庫です。
自動で荷台を持ち、荷物を入出庫するための、スタッカークレーンと呼ばれる装置を用いるので、保管場所の棚を増やせます。
日本で有名なマテハンの会社にダイフクがあります。世界でトップシェアを取っています。ダイフクでは、半導体と液晶のクリーンルームの輸送が伸びています。
今後の成長
コロナの影響、サプライチェーンの乱れにより、マテハンが注目されるようになり、今後、確実に伸びていく業界です。
人がやるより正確で、パワーもあり、病気になることもなく、人件費も上げる必要もありません。
今年7月の北米西岸の労働協約の交渉で、港の自動化がテーマになっています。
マンパワー不足による荷役のスピードが落ち、沖待ちやコンテナ不足が発生しています。これを港の自動化で解消しようとしていますが、今の港湾労働者は絶対にゴネるでしょう。
私としては、早く自動化して欲しいと思います。
人件費のコストカット
4年前にベルギーの飼料工場、倉庫に行った時、パレタイズは機械が行っていました。
フォークリフトはまだ人が乗っていましたが、欧米は人件費が高いので、単純作業は自動化し、コストカットをしているとのことでした。
タイや東南アジア、人件費が安い国では、導入に時間かかるかもしれません。しかし、人件費が高い北米、ヨーロッパにはどんどん入っていくと思います。
まとめ
技術の進歩は本当に面白いと思います。
こんな感じの内容も、引き続き発信していきたいので、宜しくお願いします。
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