どうもこんにちは、飯野です。
本日は、「中国の物流が機能不全、上海の日系の7割が停止」についてお話していきたいと思います。
2022年4月20日イーノさんの物流ラジオ
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上海ロックダウンで物流機能不全
上海のロックダウンで上海市と周辺の物流が機能不全に陥っています。
上海日本商工クラブが会員企業約70社を対象に4月9日〜12日にアンケートを実施し、うち53社から回答を得ました。
まず、「上海市と市外との物流が停止している」という回答がありました。
物流停止の大きな要因はトラックドライバーの不足、省を越える場合のPCR検査やドライバーの隔離にあると回答がありました。
たとえトラックを手配できても、地区の封鎖や作業員不足で「出荷が現実的でない」との声も上がっています。
多くの企業で、貨物の発送も受け取りもできず、サプライチェーンが寸断されているとのことです。
各所への影響
ドライバーだけでなく、荷役作業員も不足しているため、上海の港湾・空港ともに稼働が大きく落ちています。
中国国内だけでなく、国際物流が完全に停止していると回答した企業もあります。
一部動いていても、遅延などもあり、「この状況が継続すると、国際物流が機能停止し、貿易に甚大な影響を及ぼすことになろう」とアンケートで危惧した回答もありました。
航空便への影響
他には、航空便にも影響が出ています。
日本発、上海向けの航空便のスペースは通常時の約半分に減少し、空港からの貨物搬出も難しく、上屋内の貨物の滞留が深刻化しています。
上海港への影響
更に、上海港でも貨物の滞留が続いている模様です。
到着した船が出発港に戻るケースがあるほどで、上海近辺の港のキャパシティーも限界との回答もみられました。
このほか、一部では通関も停止し、上海港の現状を「実質閉鎖」とする声もあがっています。物流機能の混乱は全国に広がっていると記事は報じています。
工場への影響
アンケートでは工場の操業を停止していると回答もあり、中国国内外での生産にも支障が出始めています。
製品の生産・納入ができず他地域の同業他社に販路を奪われるケースも出てきています。これに伴い、生産を他地域や中国国外へ振り替える動きがあります。
チャイナリスク再び?
数年前のチャイナリスクに備えた第二の動きの可能性も出てきました。
前回は生産をタイへと移しましたが、次は個人的にはベトナムだと思っています。タイは人件費が高くなっていますので。
上海のロックダウンが開けたら、もしかしたら停留している貨物が動き出すかもしれませんし、生産も開始し、スペースが取りにくくなるかもしれません。
引き続き、情報を取りながらアップデートしていきたいと思います。
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