どうもこんにちは、飯野です。
本日は、1月24日付の海事新聞の記事から、「コンテナ運賃、底打ちも反転兆しなし」についてお話していきたいと思います。
2023年1月24日イーノさんの物流ラジオ
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コンテナ運賃、底打ちか?
アジア発欧米諸国向けのコンテナ運賃が、これまでの軟化傾向から一段落し、運賃の底打ち感が鮮明となっています。
1月20日付の上海発北米西岸向けコンテナ運賃は、昨年12月下旬から1,300-1,400ドル/40’で推移しています。
市況軟調続く
ただし、全体として底を打った傾向はあるものの、旧正月前の駆け込み需要が出ていないなど市況軟調は続いています。
上海航運交易所(SEE)がまとめた1月20日付の主要航路の運賃動向によれば、北米東岸向けは2,783ドル/40’と、前週比では微減にとどまるものの、軟化は続いています。
一方で北欧州向けは1,014ドル/20’、地中海向けは1,816ドル/20’と、こちらも昨年末から横ばいが続いています。
各社の船腹削減
主要航路では昨年末以降、需要の後退に合わせて各社とも減便など船腹削減を実施。
また、欧州航路では一部ループの復航便を喜望峰経由にシフトするなどで対応しています。
こうした船腹削減策が寄与し、スポット運賃の下げ止まりが鮮明となっています。
ただし、足元の運賃下落は止まったものの、肝心の荷動きは振るっていません。北米航路に加えて欧州向けでも荷動きが低迷しており、集荷に苦慮しているようです。
旧正月前も出荷ラッシュなし
運賃の下落と、貨物の量はあんまり関係がないのでと個人的には思います。
今年の中国の旧正月前は、例年通りの貨物出荷ラッシュとはなりませんでした。
スペースも割と取りやすく、需要が少ない状態で、北米西岸向けはUSD1,300/40くらいです。
コロナ前より少し高いくらいで、ここが底値としたら、欧米の景気回復で運賃レベルはもう少し上がるかもしれません。
では、いつ頃に景気回復するのか。
年内とも言われていたりもしますが、今後も情報を追っていきたいと思います。
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