どうもこんにちは、飯野です。
本日は、海事新聞からの速報で、「MSCとマースク、提携解消へ。2025年から単独運航」についてお話していきたいと思います。
2023年1月26日イーノさんの物流ラジオ
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2025年、2Mアライアンス提携終了
世界最大のコンテナ船社MSCと2位のマースク1月25日、「2M」アライアンスを2025年1月末で契約を終了することで両社が合意したと発表しました。
2社は2014年に2M結成を発表し、2015年から東西基幹航路でアライアンスとしてサービスを提供してきました。
コンテナ船社上位2社による強者連合が10年で幕を閉じることが決まったことは、業界再編につながる可能性もありそうです。
2社は2025年2月移行、それぞれ単独運航に移行していく模様です。
2M結成による影響
MSCとマースクが2M結成を発表した2014年当時、コンテナ船業界はリーマンショック後の市況と過当競争で苦しんでいました。
そうした状況下、上位2社による強者連合の存在は、圧倒的なコスト競争力を持って業界再編を主導するものと強く警戒されていました。
実際に2M発足後に、CMA―CMGによるNOL買収や中国国有船社2社の合併そして韓進海運の経営破綻など業界再編が一気に加速しています。
2017年までには2M、TA、OAによる3大アライアンス体制に集約され、邦船3社のコンテナ船事業が統合してONEの発足にもつながっていきました。
3大アライアンスについて
ちなみにこの3大アライアンスの構成船会社と船腹数は下記のとおりです。
2M:MSC、マースク
1,423隻 886万TEU
OA:CMA-CGM、COSCO、エバーグリーン、OOCL
1,273隻 782万TEU
TA:ONE、ハパックロイド、陽明、HMM
622隻485万TEU
MSCとマースクの戦略
このうちMSCは719隻463万TEU、マースクは704隻423万TEUであり、提携解消後の2社は単独運航へ移行すると見られていますが、単独でもTAに匹敵するだけの船腹量を持っています。
そして2MのMSCとマースクは明らかに戦略が違います。
マースクがコンテナ物流のインテグレーターを目指し、物流企業のM&Aを繰り返しています。
一方でMCSはコロナ禍で中古船100隻以上を購入するなど、船隊拡充を推進しています。 2022年1月にはMSCがマースクを抜いてコンテナ船社首位になりました。
このため、ここ最近では「2Mはいずれ提携を解消するのでは」という見方が強く、実際に2025年に提携解消の発表がありました。
業界再編へ
業界が再編されます。
今日のYouTube Liveでもお話をしたとおり、業界が変わっているタイミングなので、時代に合わせて戦略を考えていかないといけません。
同じことをやっていてはだめで、そのために必要なのはやはり情報だと思います。
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