どうもこんにちは、飯野です。
本日は、Joc.comの記事からDSVのCEOインタビューで、「上海ロックダウン後の物流と、今後のフォワーダー業界について」お話していきたいと思います。
2022年5月6日イーノさんの物流ラジオ
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上海ロックダウンの影響
デンマーク大手のDSVのCEOは第一四半期を終えて、決算を“Super Strong “と表現しました。
それに加え、DSVのCEOは、中国のロックダウン後の急増による「大きな混乱」はないだろうと発言しています。
もし中国の主要な製造地域でCOVIDのロックダウンが解除され、工場が速やかに生産を再開されれば、予想される物量の急増は、米国と北欧に大きな混乱を引き起こさないだろうとしています。
DSVのCEOはインタビューで「中国の社員は、多くの需要が蓄積されているため、量の急増があるだろう」と述べ、「今から2、3ヶ月後にヨーロッパとアメリカに入る数量から大きな混乱はないと予想している」としています。
北米の輸送安定か
DSVのCEOは中国ロックダウン後の北米向けの輸送に混乱はないとしているため、それ程北米での輸送は安定してきている感じではないでしょうか。
別の記事にも、北米での沖まちはあるも定時運航が3月は改善しつつあるからという情報もありましたが、これはまた別の放送で取り上げます。
上海ロックダウンの影響で中国の輸出量の状況は、「ここ数週間、上海からの輸出量は30〜40%減少、中国全体では15%ほど減少している。」としています。
「しかし、世界のGDP成長率はまだ3パーセントと予想されており、伝統的に貨物量は世界のGDPと一致して成長してきたため、下半期の貨物量についてはそれほどネガティブには考えていない」とDSVのCEOは付け加えました。
DSVの業績、買収
DSVの業績は好調で、第1四半期の売上高は、前年同期比77%増の86億ドル(約1.1兆円)、税引前利益は2倍の10億ドル弱(約1,300億円)で、これは2019年通期の税引前利益の実績に相当します。
コロナ前は運賃が安かったため、四半期で通期の業績に追いついたようです。
DSVの通期業績予想には、輸送量と運賃の軟化が織り込まれている、と記事にあります。他の船会社の情報でも通年では運賃は軟化するといった情報がありました。
DSVはここ数年で大きな買収を行ってきましたが、継続した収益性を純粋に大型買収に割り当てることはないだろうとCEOは述べています。
しかし、「買収を急いでいるわけではないが、断片化したこの業界の統合に参画することに、これまで以上に力を注いでいる」、つまり買収のドアを大きく開いたままにしている、と記事は報じています。
買収が続くフォワーダー業界
フォワーダー業界の方向性としては、段々と統合されていくように感じます。
フォワーダー業界ではアセットを持っているところが強いとは思います。
ノンアセットの企業は相当な購買力があったり、大手を抑えて業界上位くらいのポジションであったり、ではないと生き残りが厳しいと感じています。
しかし、そういったポジションの中小企業は大手から買収提案があると思いますので、だんだんと統合されていくような気もします。
引き続き、情報をアップデートしていきたいと思います。
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