どうもこんにちは、飯野です。
本日は6月7日付の海事新聞から、海上フォワーダーランキングの記事を紹介していきたいと思います。
2022年6月7日イーノさんの物流ラジオ
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トップ5
米物流メディアのトランスポート・トピックス(TT)が先ごろまとめた、2021年の主要海上フォワーダーの取り扱いランキングを発表しました。
トップ5は以下の通りです。
1位:キューネアンドナーゲル、約460万TEU
2位:シノトランス、約370万TEU
3位:DHL、約310万TEU
4位:DSV、290TEU
5位:DBシェンカー、約220万TEU
買収による前年比増
首位から5位まで、順位は変わっていませんが、前年比でみると、DSVは中東物流アジリティを買収し、31%増となっています。
3位のDHLグループは前年比10.9%増で、2021年8月 Hillebrand Groupを買収し、海上貨物部門を強化しました。
キューネアンドナーゲルは前年比1.4%、シノトランスは0.5%減となり、トップ5は、買収によって大きく数字を伸ばしたことが分かります。
6位から10位
6位:LXパントス
7位:CHロビンソン
8位:シーバロジスティクス
9位:ケリーロジスティクス
10位:エクスペダイターズ
6位から10位のフォワーダーはそれぞれ前年比から20%前後数字を伸ばしています。
日系企業
日系物流企業では、18位の日通、75万TEUに次いで、下記の通りにランクインしています。
19位:郵船ロジスティクス、72万TEU
22位:近鉄エクスプレス、64万TEU
29位:日立物流、44万TEU
40位:日新、20万TEU
日通以外は前年比から数字を落としています。
理由としては、昨年は日本に船が寄港せず、またそもそも荷物を運べるスペースがなかったことが原因しているのでしょう。
中国とアメリカの躍進
一大出荷地である中国に基盤を置くフォワーダーの存在感も引き続き大きいです。
トップ10で2位シノトランスのほか、9位に香港ケリーロジスティクスがランクインし、50社中9社を中国・香港企業が占めました。
また、米国企業も20年の4社から8社に倍増。
2021年は中国-北米航路の需要が膨れ上がり、船会社としても中国から北米のドル箱航路にスペースを割り当てていました。
2022年の日系企業
日本は、2022年度はSCの交渉で、スペース優先で高い価格で契約を結んでいます。
2021年度はLA向け40’で3,000ドルだったものが、2022年度はLA向け40’で10,000ドル前後、NY向けで15,000 – 20,000ドルとなっています。
恐らくですが、買い負けをしていないのではと個人的には思っています。日本にも船が寄るようになり、今年は前年に比べて伸びる可能性があります。
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