どうもこんにちは、飯野です。
本日は、2/6付の海事新聞の記事から、「マースク、日本で貿易・通関コンサルサービスを開始」についてお話していきたいと思います。
2023年2月6日イーノさんの物流ラジオ
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マースク日本でサービス開始
デンマーク海運最大手のマースクは2月1日、貿易・通関コンプライアンスに関するグローバルコンサルティング組織「グローバル・トレード・アンド・カスタムズ・コンサルティング(GTCC)」のサービスを日本でも開始すると発表しました。
国際物流において総合的なサービスを提供するグローバルインテグレーターとして、複雑化する国際貿易に対応するため、顧客の個別のニーズに応えるコンサルティングソリューションを提供していくとのことです。
GTCCとは
GTCCは、貨物輸送とサプライチェーンの全体的なパフォーマンスの最適化などを目的に、世界各地で70人以上の貿易・税関業務の専門家によるサービスを展開しています。
マースクの通関サービス「カスタムズ・ハウス・ブローカレッジ(CHB)」とも連携し、世界の現地事情や専門知識を独自に入手した上での提案などを行っています。
日本におけるサービス
GTCCの発足により、日本でも、貨物のHSコード分類やFTAの活用、関税の見直し、AEO取得に関する承認申請サポートなどに関する専門的なサービスを提供します。
通関コンプライアンスの枠組みとオペレーションを再評価した上で、改良の余地のある点やさらに利益を上げる方法を検証し、支払い関税の最適化や、コンプライアンス違反のリスクの特定とその軽減、国境通過の迅速化などの改善策の実行を支援していくとのことです。
今後の展開
GTCCは、欧州、アフリカ、北米に続く形で、2022年9月、東京本社に設置し、北東アジアの事業を発足しました。
次の段階として、4月からは、シンガポールに専門家を集めたリージョナルハブを設立し、アジア全域の顧客へのサービスを提供していく方針とのことです。
マースクのコンサルティング業
マースクがアセットではなくサービスに力を入れてきたことで、日本の通関会社と完全にバッティングしてくる状況です。
今回のコンサルティングのサービスは、通関サービスとは別に感じます。
マースクの通関部隊は既にあるので、そこに実務を任せるのではないでしょうか。
マースクの強み
世界70カ国で通関のコンサルティングをするため、マースク内での連携できるのが強いと思います。
例えば、日本からタイに輸出をする場合、GTCCの日本に問い合わせ、タイの通関事情をスムーズに確認することができます。
また、最近話題のChatGPTのようなAIも入れたり、通関コンサルティングのビッグデータを貯めたり等、より効率的に行なっていくことが考えられます。
今後もマースクから目が離せません。
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