ドレーの名称・料金体系について!
ドレーの名称・料金体系について動画で解説
4分53秒の動画解説やで!
今回はドレーについて、名称や料金体系の解説をしてきたいと思います。
ドレーとは何か
まず「ドレーとは何か?」から説明を始めましょう。ドレーとは海上輸送で使われている20フィートや40フィートなどのコンテナを陸上輸送することを言います。
輸入の場合は保税地区にあるコンテナヤードから輸入者の工場など指定の場所まで輸送すること、輸出の場合はその逆で輸出者の工場や倉庫からCYまで輸送することです。
昨今の日本では「ドレーが取れない」という言葉をよく聞きます。私も日本に貨物を送る時でスケジュール通りに必ず届けないといけない場合、ドレーの手配に関しては気を使ってしまいます。
日本におけるドレー手配の難しさの原因一つはドライバー不足にあります。そしてオリンピックや災害復興などでの建設需要も影響したりします。
ドレーに関する名称
ドレージ
まずドレーに関する名称ですが、業者によっては「ドレージ」と呼ぶこともあります。アルファベットでもドレージと書きます。またトレーラーと呼ぶ人もいます。全部同じ意味です。
そして輸送を主たる業務としてドレーを使って経営している会社のことを「ドレー会社」と呼び、タイでは「トレーラーカンパニー」と呼んだりもしています。
トラクタヘッド/トレーラーヘッド
時々 トラックの頭だけの車両が、大きな道路で走っているのを見たことがある人もいると思います。
あれは「トラクタヘッド」、「トレーラーヘッド」、または「ヘッド」とだけ呼び、あの後ろに海上コンテナを専用に積載するトレーラを牽引して輸送先まで運んでいます。
シャーシ
そして、そのトレーラのことをシャーシと呼びます。ドレー会社はこのシャーシを沢山持っている方が有利です。
なぜならコンテナを乗せたシャーシをお客様の所に置いて、お客様が積み込み・積み下ろしをしている間に、ヘッドが別のシャーシで別の仕事に向かうことが出来るからです。
ドレーの料金体系
基本的にドレーの料金は港から輸送先までの距離で決められています。細かく何キロでいくら、というよりは地域で設定されている業者さんが多いです。
特に何もなければこの基本料金だけでドレーの依頼はできます。しかし他にも付加的に様々な料金がかかってきますので、そちらも十分注意をしなければいけません。
この付加料金についても詳しく見ていきましょう。
待機料金
まずは待機料金が発生する場合があります。
コンテナを港から運んできてドライバーさんは、また港に行ったり、別の仕事に行かないといけないので、倉庫や工場で積み込み、積み降ろしをしている際は待機をしています。
通常の時間内であればこの待機料金も基本料金の中に含まれており、大体2時間くらいです。
しかしその時間を超えて待機が発生した場合には、その分の待機料が請求されることになります。
なのでドレーを依頼して倉庫や工場に着く時間を指定した際には、必ずその時間から積み込みや積み降ろしが開始できるように調整しておいた方がいいです。
シャーシの最大積載重量
シャーシには大きく分けて2軸と3軸があります。この軸とは、左右のタイヤを連結させている棒のことなので2軸の場合はタイヤ4個、3軸の場合はタイヤ6個になります。
2軸シャーシの場合、コンテナの総重量が20フィートなら約20トン、40フィートなら約24トンまで
3軸シャーシの場合、総重量が40フィートで約24トン、40フィートで約30トンまで
と日本の国内関係法令で定められています。
そして海外ではそれぞれの国で道路を走るトレーラーの重量規制が違いますので、重たい貨物を運ぶ際は事前に確認をしましょう。
そして付加費用ですが、3軸シャーシの方が一般的に数が少ないので高くなります。
国や業者によっては、2軸も3軸も同じ価格の場合がありますが、日本だと相場的に3,000〜5,000円ほど高くなっています。
MGシャーシ費用
あとはMGシャーシ費用というものがあります。これはリーファーコンテナと呼ばれる温度を一定に保つことのできる低温輸送用コンテナを運ぶことができるシャーシです。
MGはMotor Generatorの略で、電力を供給する発電装置がついており輸送中もリーファーコンテナ内の温度を保つことができます。
このMGシャーシは料金がとても高くなります。シャーシ自体の購入費用が高いので保有しているドレー会社も限られています。なので、もしリーファーコンテナでの輸送があればすぐにシャーシを確保する事をお勧めします。
まとめ
ドレーの名称や料金体系について理解いただけたでしょうか。正確な料金設定はドレー会社さんによって変わりますので必ず確認してください。
ドレーは通関業者を通して通関と一式で依頼されるケースが多いですが、自分で依頼することもできます。
ですが日本の場合だとドレー不足もあり、ドレー手配に慣れている業者に依頼する方がいいかもしれません。手配の際は今回ご説明した様に重量や付加費用に注意しましょう。
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