ドレーの依頼方法について!
ドレーの依頼方法について動画で解説
4分59秒の動画解説やで!
今回はドレーをスムーズに依頼するための手順とポイントついて解説したいと思います。
ドレーについて
まずドレーとは何かについて簡単にご説明します。
ドレーとは海上輸送で使われている20フィートや40フィートなどのコンテナを陸上輸送することを言います。
輸入の場合は保税地区にあるコンテナヤードから、輸入者の工場など指定の場所まで輸送することで、輸出の場合はその逆で、輸出者の工場や倉庫からCYまで輸送することです。
そして、その輸送を主たる業務として経営している会社のことを「ドレー会社」と呼びます。
ドレー会社はヘッドやシャーシを保有していますので、そちらに予約の手配をすることとなります。
ドレー会社への予約
基本的にはフォワーダーは多くのドレー会社と付き合いがあります。一つのドレー会社だけでは仕事を回せませんし、ドレー会社によって得意な分野も違います。
遠距離のドレーを安く引き受けてくれるところや、多少料金が高けれども、無理を言っても確実に引き受けてくれるところ、定温輸送のできるMGシャーシを保有しているところ、など 様々な会社がありますので依頼の内容に併せてお願いするドレー会社を変えています。
昨今の日本ではドレーの確保が難しくなっています。これはドライバーの高齢化や人件費の高騰などにより、人手不足となっているドレー会社が多いことが一つです。
昨年はオリンピック関連施設の建設ラッシュなどで、そちらに車両や人手が回ってしまっていたことなどもありました。
早めに予約が必要
そういった事情から、ドレーの依頼は「少しでも早めに!」が原則です。
輸入の場合であれば日本への到着予定日が判明し、納期の目途がついたら、まずはドレーの確保をフォワーダーへ依頼するくらいでOKです。
現地からのBLコピーとともに貨物内容と納品日を連絡すればすぐに手配してくれるはずです。
平常期であれば1週間前、繁忙期では遅くても2週間前くらいに連絡できているといいでしょう。
手配が難しい繁忙期
繁忙期ですが、この期間はとにかくドレーが取りにくいです。
日本の年末年始、ゴールデンウイーク、お盆休みの前後は港にドレーが混み合い確保が難しいです。
だいたい、年末年始分は11月終わり頃、GW分は4月当初、お盆休み分は7月後半からドレーの確保合戦が始まりますので、2週間前でもすでに予約で一杯なんてこともあります。
MGシャーシの確保が困難
あとはMGシャーシも確保が難しいです。そもそも所有しているドレー会社が少ないですし、大手と呼ばれるドレー会社でも所有本数は10本前後くらいです。
なので冷凍鶏肉や生鮮マンゴーなどの食品の輸送で、MGシャーシが必要な場合は、とにかく早く依頼するよう心掛けて下さい。
ドレーのキャンセル料
あまり早く依頼するとキャンセル料が心配。。。と思う方もいるかもしれません。
依頼先に確認が必要ですが、基本的に3日前くらいまではキャンセル料はかからない会社が多いです。
直前に慌てて無理な依頼をするよりも、事前に連絡を入れてもらって、念のためにでもドレーの確保をしておくと、「ゆとり」ができますしミスも減ります。
不確定だからと言って遠慮はせず、早めに連絡してもらえるほうが有難いです。ですが、もちろん毎回キャンセルするのはよろしくありません。
ドレー予約後
ドレーを依頼して納品日時が決定したら、必ずその時間からバンニング又はデバンニング作業ができるよう、現場の調整をしておきましょう。
別の動画でもお伝えしましたが、スタートが遅れたりして余計な時間がかかると待機料が発生してしまいますので要注意です。
ドレーの依頼方法
ドレーの依頼方法もここで簡単にお話ししておきます。
輸入の場合はフォワーダーにBLとA/N、納品日時と納品場所を連絡すればOKです。
D/Oの手配や輸入許可書のドライバーさんへの受け渡しなどは、全てフォワーダーがやってくれます。
輸出の場合も作業日時と作業場所、本船情報を伝えれば問題ありません。
本船のbookingも同じフォワーダーへ依頼している場合には、本船情報も既に業者が知っているので不要ですね。空のコンテナを船社へ予約する手続なども手配してくれますのでとても簡単です。
早めの依頼さえ心がけていただければ大きな問題も起きにくいでしょう。
フォワーダーを通した依頼がベター
もし自分でドレーを手配する際は、フォワーダーに任せていた部分の手配が必要です。輸入であればD/Oと許可書をドライバーさんへ渡さなければなりません。
輸出の場合は船社へ空コンテナの予約を入れる必要があるでしょう。
慣れてしまえば難しい手続ではありませんが手間はかかりますし、フォワーダー程タイムリーに手配もできないでしょうから、よほどの理由がない限りはドレーはフォワーダーにお任せするのがおすすめです。
まとめ
今回は日本におけるドレー手配の状況と依頼のポイントを解説しました。
ドレーは自分で予約手配をすることも可能ですが、ドレー会社との取引が多いフォワーダーに依頼をする方が多くの選択肢があり、柔軟な対応が出来るでしょう。
スムーズな物流手配にドレー手配は欠かせない要素です。今回ご説明したように、「とにかく早く」を意識してドレーの手配をしましょう。
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