どうもこんにちは、飯野です。
今日は、「韓国の船会社HMMが、リーファーコンテナに IoT活用して試験運用している」というニュースが海事新聞にあったので、それについて話したいと思います。
2021年11月8日イーノさんの物流ラジオ
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IoT(Internet of Things)について
先ず、IoT(Internet of Things)とは何かを簡単に説明します。
簡単にいうと、あらゆるものがインターネットとつながっている状態で、遠隔で操作、データ化されることです。
例えば、アレクサなど話しかけて家電を操作してくれるスピーカーなどが有名な例です。その他にも、外からでも操作できるお掃除ロボットや、無人カメラで撮ったデータをスマホに送る機能などがあります。
リーファーコンテナにIoT活用
HMMのリーファーに話を戻しましょう。
IoTを活用することにより、荷主はリアルタイムで貨物の位置情報に加え、コンテナの温度・湿度や、CO2(二酸化炭素)濃度、振動の変化などを確認できるようになります。
HMMはIoTのリーファーコンテナを9月末時点で既に800本以上を導入済みで、年末までに1000本以上導入する計画を立てており、今後1―2年を目途に試験運用を行った後、本格的にサービスを開始する方針です。
リーファーのトラブル
実務をしていて、リーファーのトラブルは結構あります。
例えば、ターミナルで電源プラグに繋がれていない、リーファーコンテナが故障して輸送途中に温度が上がる、などのトラブルです。そうすると輸送中のチョコレートが溶けたり、生鮮食品、ドリアンなどの場合は腐ってしまうケースを何回か聞いたことがあります。
実際に、リーファーの大口の取引をするとき、船会社のコンテナデポの、リーファーコンテナの管理体制を確認したことがあります。
チェックリストやメンテナンスなど行っているようですが、それでも問題は起きてしまいます。
これまでのリーファーの場合、船会社が温度変化のデータを持っており、トラブルがあった時にそのデータを出してくれないケースがありました。
あくまで私の知っているケースでは、保険で請求をするように言われます。
そのため、荷主が自ら温度を記録できるものを中に入れて対応するなど対策を取っていましたが、それでも問題が発生した時には保険を適用してきました。
テクノロジーによる情報開示
IoTのリーファーが導入されることによって、温度などのデータが荷主に開示されることになります。
情報がガラス張りになり、テクノロジーが誠実な対応につなげてくれ、これが本来あるべき姿だと考えます。
今後、これが一般的になっていくであろうと思います。
海運業界にとってはよりよい、取り組みと思い、このニュースを紹介いたしました。
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