どうもこんにちは、飯野です。
本日は、12月14日付の海事新聞から、二つの記事についてお話していきたいと思います。
2022年12月14日イーノさんの物流ラジオ
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一つ目は、「西鉄、センコー、JR貨物3社、鉄道で航空貨物を保税運送」というニュースです。
鉄道で保税貨物輸送
西日本鉄道、センコー、JR貨物は12月13日、関西国際空港対岸の西鉄りんくう貨物センターから成田・羽田空港の国際貨物地区まで、鉄道による航空貨物の保税運送を開始すると発表しました。
本格稼働は来年4月を予定しています。これまでは関西から成田・羽田までをトラックで輸送していました。
サプライチェーンの最適化目指す
増加する地域間の航空貨物の保税運送で、CO2(二酸化炭素)排出量削減やトラックドライバー不足の解消に向けた新たなルートを構築し、輸出者のサプライチェーン(SC)の最適化に貢献します。
これは、国内で長距離トラック運送の安定供給が危惧される「2024年問題」や、長距離トラック運送時に排出されるCO2排出量削減などの課題に対応するためです。
これにより関西から成田・羽田まで10トントラックで輸送した場合に比べ、CO2排出量を約60%程度削減できるとのことです。
将来的には、現在、西鉄手配により同区間で保税運送している貨物の約半分を、鉄道へ切り替えることを目標としています。
佐川急便、大規模自動化
もう一つのニュースは、「佐川急便、基幹の中継拠点を大規模自動化」についてお話したいと思います。
佐川急便は12日、SGホールディングスグループの次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」(東京都江東区)に置く佐川急便中継センターにAMR(自律走行搬送ロボット)を導入したと発表しました。
労働環境改善と労働力不足へ対応
計24台のAMRにより、これまで人手に依存していた不定形荷物の搬送作業を大規模に自動化します。
省人化と業務効率化により、労働環境の改善、労働力不足への対応を急ぐとのことです。
搬送先の状況に合わせて荷物を規則正しく置く「自動整列駐車機能」や空の台車を回収する「空台車回収機能」などもあり、荷物や台車の滞留を防ぎます。
日本語を母語としない作業員でも利用できるインターフェースや、50台以上のロボットを一括管理する機能も備えています。
佐川急便とレックスプラスは今後、運用データをクラウド上に蓄積し分析することで、搬送効率の向上を図るとのことです。
日本の働き方改革
今日の記事で、日本の国内物流で荷受人の意識改革が必要という記事もありました。
商習慣によってドライバーの待機時間や荷下ろし作業などがありましたが、それらを改善していこうという流れがきているという内容です。
リアルに日本の働き方改革、トラックドライバー不足、労働者不足の問題への対策が進められていると感じられます。
最初の記事であったキーワードが最適化です。
これまでしがらみとかもあったかもしれませんが、企業間での得意な所を合わせて人材不足や環境問題に対して、最適化を目指しています。
これは2つ目の記事でのテクノロジーを使っての最適化という点も同じです。
変化についていける会社に
この流れは止まらないでしょう。
「これまでやってきたから」「癒着がある」というのがなくなってくると思います。
さらにこの国際物流の業界では変化が激しい時代になり、これについてこられない企業は落ちていくと思います。
企業のトップの舵取りの力がここで問われていきます。
僕自身もタイのフォワーディングの会社は今のままではヤバい、ここで変わっていかないといけないと本気で思っています。
人材確保の重要性
変化に強い人材、対応できる能力が求められています。
なので、今は日本で人材紹介の仕事をしているというのもあります。とにかくは良い人材の確保が重要です。
フォワーダーの仕事は今後コモディティ化していく可能性が高いです。
そんなことを改めて考えた、本日の国内物流のニュースでした。
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