韓国トラックドライバーのストライキ、12月9日終結!16日間の停職に終止符

どうもこんにちは、飯野です。

本日は、Job.comからの記事で、「韓国のトラックドライバー、16日間のストライキ終結」についてお話していきたいと思います。

2022年12月12日イーノさんの物流ラジオ

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韓国のトラックドライバーストライキ

韓国のトラックドライバーの組合は11月24日から、無期限ストに突入していました。

そして数千人の韓国のトラックドライバーは先週12月9日の金曜日に職場復帰をすると投票。

これにより16日間の停職に終止符を打ちました。

ドライバー、経済的理由により職場復帰

スト中のドライバーの経済的にも厳しくなり、また政府による職場復帰命令の取り締まりが厳しくなる中、ここ数日でより多くのドライバーが職場に復帰していました。

この争議は、6月のトラック運転手による8日間のストライキに続くものでした。

このストによって失われた注文とサプライチェーンの混乱で約30億ドルの損失を出したと考えられている、と政府は発表しました。

今回のストで、ドライバーは組合が重要視していた、今年いっぱいで期限切れとなる運転手の最低運賃を保証するという政府の臨時プログラムを恒久化するという要求を勝ち取ることができませんでした。

にもかかわらず、仕事を再開することに同意しました。

その代わり、政府はこのプログラムを3年間延長し、労働条件も見直すと発表しました。

ストライキの国内影響

ストライキに参加したドライバーは、ストライキの初期にコンテナターミナルを占拠し、コンテナの流れに支障をきたしていましたが、今週は国内の港湾も概ね回復しています。

韓国の主要ゲートウェイであり、全コンテナの約65%を取り扱う釜山では、先週の輸出入コンテナの夜間移動量は通常より約129%高かったとのことです。

トラック運転手は、ストライキ中の運転手との衝突を避けるために、夜間に多くのコンテナを移動させたと考えられます。

このストの影響でセメントやガソリン、鉄鋼、自動車などの出荷も大幅に減少し、国内経済に打撃を与えていました。

こうした事態を打開するため、国と組合は断続的に交渉を続けていました。

国は危機対応の段階を「深刻」に引き上げ、セメント輸送の事業者の一部に対して業務停止命令を出すなどの措置を講じており、韓国国内では結構な問題になっていました。

コロナ渦を超えてのストライキ多発

サプライチェーンの各国の現場ではちょこちょことストが行われています。

この2年間はとにかく大変であったこと、また業界が潤っているのも理解しているため、多発していると思います。

今回のストでは要求がフルに受け入れられたわけではないですが、権利の延長が可能となりました。

しかし、その間に自動運転の技術が進んでいき、ストライキがだんだん起こらないようになるのかなと考えさせられる記事でした。