どうもこんにちは、飯野です。
今日は海事新聞のニュースから、「ONE、日本―北米西岸で臨時船。『全力で日本の荷主を支援』」についてお話していきたいと思います。
2022年2月11日イーノさんの物流ラジオ
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ONE、臨時船投入
オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は2月下旬にも、日本―北米西岸航路に臨時船を投入します。
現在では、北米西岸の港湾混雑は長期化してサービス遅延が常態化しており、ONEの日本 – 西岸向けもスケジュールが大幅に乱れて欠便が続出しています。
ONEは臨時船を、今月に加えて3月上旬にも追加投入する予定としています。
ONEジャパンの担当者曰く、「西岸港湾の状況次第ではさらなる臨時船も模索し、日本の顧客のために支援していきたい」とのことです。
ONEの臨時船
ONEが投入する臨時船第1船は2,500TEU型で、下記を予定しています。
揚げ地:米西岸寄港地はロサンゼルスとオークランド
積み地:神戸、名古屋、東京
ここがポイントですが、日本発の貨物だけを積載する予定です。
日本―北米西岸間のサービス
日本―北米西岸間は通常、往復35日ですが、「港湾混雑でいまは通常の倍の70日」となり、昨年後半から欠便が目立っています。
続く欠便
今年1月からは北米向けは事実上の隔週サービスとなり、ここにきて欠便が2週続くなど悪化に歯止めがかかっていません。ONEでは他の航路からの臨時転用や定期検査終了後の船などで調整し、何とか北米向け臨時船2隻を決めたとのことです。
北米からの輸出にも対応
輸出だけでなく、日本の消費者に直結する北米からの輸入貨物も可能な限り輸送するとしています。
北米の鉄道輸送
昨年夏に大きく混乱した西岸経由の北米内陸向けの鉄道輸送は、現在では改善傾向にあります。
西岸港での鉄道貨車への積み込みも荷揚げから2―3日程度とほぼ正常化しました。
また、ONEが利用しているユニオン・パシフィック(UP)鉄道のシカゴ・インターモーダル施設グローバル4の貨物量も処理能力内に収まるなど、正常化しつつあると記事に報じられています。
目詰まりの一つが解消されたという印象です。
港の混雑、人手不足
とはいえ、港の混雑とシャーシ不足、ドライバー不足、労働力不足はまだ解消はされていません。
日本の市況
日本では、北米に送りたくても送れない状態が続いており、お伝えしたように、ONEでは最近では2週欠便していました。
この記事を読んで、日本の船会社があってよかったと思いました。他の国の船社では難しいことだと思います。
過去の海運市場の不況
2017年にHanjinという韓国大手の船会社が倒産、APLがCMA-CGMに買収され、この時期は船会社のM&Aも多くありました。
この時、日本郵船 2,700億円くらいの赤字出しています。
困難な日本での値下げ
先日、日本のメーカーさんとお話しする機会があり、お客さんも値上げを受けてくれる傾向にあるとおっしゃっていました。
そのお客さん同士で、値段に関して厳しすぎて、自分で首を絞めていたのかもしれないと話があったそうです。
日本の製造業は簡単に値上げをのんでくれず、意識が、20年ほど遅れている気がします。
日本ではデフレがずっと続いていますが、それでも激安スーパーで安いと嬉しそうなお客さんをテレビ番組で見て、複雑な気持ちになりました。
話が逸れましたが、ONEさんありがとうございますというお話しでした。
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