どうもこんにちは、飯野です。
本日はWSJの記事から「アメリカのデジタルフォワーダー、フレックスポートが従業員の20%をレイオフ」についてお話していきたいと思います。
2023年1月18日イーノさんの物流ラジオ
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フレックスポート、事業再構築
アメリカの貨物輸送会社のフレックスポート社は、輸送需要の減少に対処し、デジタルに特化したビジネスをより多くのサプライチェーン・サービスを提供するために事業を再構築すると発表しました。
その為に、全世界の従業員の約20%、約600人以上を削減します。
共同最高経営責任者のライアン・ピーターセン氏とデイヴ・クラーク氏が従業員に向けたメモで人員削減を発表しました。
人員削減の発表
「我々のビジネスは全体的に良好な状態にあるが、世界中のビジネスに影響を及ぼしているマクロ経済の悪化から免れることはできない」と経営陣は伝えています。
「輸送需要の減少に加え、新たな組織・運営体制による効率性の向上もあり、社内のさまざまな職種で人員が過剰になっている」とのことです。
自社の効率化を進めていき、人が不要になった感じでもありますね。
とはいえ、フレックスポートは350〜400人ほどのソフトウェアエンジニアを加えるなど、特定の分野での雇用を継続するということです。
フレックスポートについて
2013年に設立されたフレックスポートは、テクノロジーを使って物流業界から非効率な部分を洗い出すことを目指す新興企業の一つです。
2021年の総収入は33億ドル(約3,000億円)と発表、2022年の総売上高を50億ドル(約6,400億円)近くになると見積もっています。
今回の人員削減は、インフレが消費者需要に打撃を与え、小売業者が以前の在庫補充から手を引いたため、昨年半ば以降、貨物需要が広く後退している中で行われたものです。
今後のフレックスポートの方針
フレックスポートのクラーク氏は、レイオフが発表される前の金曜日のインタビューで、フレックスポートは国際輸送を中心としてきた事業を、トラック輸送や配送などのサービスを追加する計画を発表しました。
「私たちは、お客様の貨物をA地点からB地点までの輸送を販売するFreight Forwarderから、お客様のサプライチェーン全体の課題に対するソリューションを提供する業者へと移行しています」とのことです。
デジタルフォワーダーというポジションで有名になったフレクスポートですが、ちょっとした方向転換のように見えます。
フォワーダーの定義が国際輸送ですが、デジタルでサプライチェーン全体をサポートするといった感じにも思えます。
こういったスタートアップから新しい言葉・名前が生まれるかもしれません。
景気後退への対応
北米の景気後退や船腹供給過多でこれから海運業界が下火になるとすれば、この方向転換(事業の再構築)はアリではないでしょうか。
またアメリカはこのように人を割と簡単にレイオフできるため、企業は強い印象です。
もちろん人材もレイオフがあるのが前提で働いているので、競争は凄いでしょう。
日本はこれが出来ないので無駄があり、派遣を使うこともあります。経営者にとったら派遣は都合が良いですが、果たしてそれで良いのかと個人的には感じています。
フレクスポートの方向転換にこれから注目でございます。
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