【国際複合輸送】シーアンドエア、クロスボーダートラックについて!
国際複合輸送 / シーアンドエア、クロスボーダートラックについて動画で解説
5分15秒の動画やで!
どうもこんにちは、飯野です。
今回はシー・アンド・エアと、クロスボーダートラックを使った国際複合輸送について解説をしていきたいと思います。
前回の動画では船と鉄道を組み合わせたシー・アンド・レイルという輸送方法と、様々なルートについて解説をしました。概要欄にリンクを貼っておきます。まだ見ていないという方は是非そちらもご覧になってください。
国際物流を担当するポジションであれば、色んな国際複合輸送について理解をしておいた方がいいと思います。それではいってみましょう。
シー・アンド・エアのルート
まずシー・アンド・エアの国際複合輸送を見てみましょう。シー・アンド・エアはその名の通り、海上輸送の後に飛行機に乗せ換える輸送方法です。
アジア~ヨーロッパ
アジアからヨーロッパのシー・アンド・エアのルートでは、アジアのハブとして、また港から空港までの距離が近い、香港やシンガポールが有名です。
例えば、タイで製造した電子部品を香港まで海上輸送し、そこから仕分けをしてヨーロッパ各地に航空機で輸送することも出来ます。
これについては保税輸送の動画も合わせてご覧になって頂いた方が分かりやすいと思いますので、概要欄にリンクを貼っておきます。
アジア~北米~南米
次にアジアから中南米へのシー・アンド・エアを見てみましょう。
中南米向け貨物は アジアから①アメリカ西海岸までと、②パナマ運河を経由してマイアミまで海上輸送し、その後に航空輸送で中南米の各地に輸送するルートがあります。
どこで積み下すかは価格や船のスペースなども含め、ケースバイケースで選ぶ事が出来ます。
このようにアジアからヨーロッパ、アメリカという長距離輸送において、海上輸送と航空輸送を組み合わせることでのメリットは、輸送日数の短縮とコストパフォーマンスの良さです。
海上輸送のみに比べると早く、航空輸送のみに比べると安くなります。
取り扱う貨物や、状況に応じて使い分けが出来るので物流を最適化することが出来るのです。
クロスボーダートラックのルート
次にクロスボーダートラックを使った輸送について説明をします。
クロスボーダートラックは貨物を陸続きの国境を超えて、トラックやトレーラーで輸送する方法です。この輸送方法の特徴は「早さ」と「安定したスケジュール」です。
海上輸送の場合、荷主から引き取った貨物をターミナルに搬入して船に積み込み、また輸入地で貨物が船から下されるまで港で約2日の待機時間が発生します。
昨今では港の混雑もあり、貨物が港に降ろされるまで船が沖で待機する沖待ちもあります。アメリカだと1週間の沖待ちもザラにあります。
更に船のスペースがなかなか取れず、予約が取れたとしても、船社のオーバーブッキングの為に、コンテナのロールオーバー(積み残し)が発生し、翌週の船に回されるようなイレギュラーもあります。
一方でクロスボーダートラックでは車両に貨物を積み込みさえすれば、あとは国境まで基本的にノンストップです。
海上輸送の沖待ちのように 荷下ろしに数日かかるような問題もありません。また陸続きなので、道路に沿った直線移動が出来るため移動距離も短くなります。
クロスボーダートラックを使った国際複合輸送
またクロスボーダートラックを使った国際複合輸送もあります。
弊社では日本からタイにコンテナで海上輸入をした貨物を、タイからミャンマーまでクロスボーダートラックで輸送する国際複合輸送の手配をしております。
このような複合輸送をするメリットは、既にご説明した安定したスケジュールです。
昨今のミャンマーでは政情不安もあり、ミャンマーのヤンゴン港を使うよりタイのレムチャバン港を使用する方が、スケジュールが安定しています。
国際複合輸送のデメリット
シー・アンド・エアやクロスボーダーを使った国際複合輸送のメリットをお話ししましたが、デメリットもお伝えしておきましょう。
国際複合輸送では荷物の積み替えなどの取り扱いが増えるため、貨物ダメージが発生する可能性が上がります。十分な梱包や貨物保険が重要になってきます。
またクロスボーダートラックでは特別なライセンスがないと、国境で車両を変える必要があります。
例えばタイの車両はミャンマー国内を走れないのです。
その為に、貨物を国境で別の車両に積み替える必要があるのですが、もし貨物がバラ積みの場合、また高価なものと分かる場合、盗難のリスクも上がりますのでご注意ください。
まとめ
別の動画も含めて、国際複合輸送には様々な組み合わせの運び方があり、メリットやデメリットもあると分かりました。コストを抑えたい、納期を早くしたいなど、状況に応じた輸送方法を取引のあるフォワーダーに相談しましょう。
この動画では貿易に関する様々な知識をお伝えしているので、是非チャンネル登録よろしくお願いします。今回のお話は以上になります。ありがとうございました。
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