ILWU(北米西岸港湾労働組合)、労使協約の1年延長を拒否

どうもこんにちは、飯野です。

本日は、海事新聞より「北米西岸港湾の労使交渉でILWUが1年延長を拒否」というニュースについて話していきたいと思います。

2021年11月25日イーノさんの物流ラジオ

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来年6月、労使協定失効

来年6月末に北米西岸港湾の労使協約が期限を迎え、交渉が始まります。

そこでは、

ILWU- 北米西岸港湾の労働組合
PMA – 太平洋海事協会(港の使用者団体)

この2つの団体が交渉します。

PMAは来年7月1日から現行協約の1年延長を申し入れましたが、ILWU(労働組合側)はこれを拒否したと報じられています。

ILWUとPMAの主張

PMAの会長(港の使用者団体)は「貿易業界からは既に、今回の協約更改交渉が混乱を招く結果になるとの懸念が出ている。経済の回復期において、協約延長はビジネスを守るために必要なステップだ」と依頼しています。

一方、労働組合の組合長は、2017年に既に延長に合意しているため、更に延長は無理だと発言しています。

現行協定が締結されたのが2014年であり、それから7年に渡って、港の労働者にとって重要な課題の解決を待ち望んでいるとコメントを発表しています。

現行協約が締結された2014年は、交渉が難航し、まとまるまでに9ヶ月もかかっております。

その間、北米西岸港湾の稼働が意図的にスローダウンし、米国発着のサプライチェーンが大きく混乱しました。

最終的にはホワイトハウスが介入し、まとまる結果となりましたが、この時も西海岸から東海岸を使う動きがあり、東海岸向けの運賃が上昇しました。

交渉が長引けば、物流の混乱続く

今回の労働協約のテーマで港のオートメーションがあります。

自動化となると港湾の仕事が減少、またはなくなりますので、労働組合側がゴネる可能性が十分にあります。また、コロナ前から続いている港の混雑で、多忙により大幅な賃金アップ交渉などもあるかもしれません。

よって早い段階でホワイトハウスが入ってくる可能性もあります。

私がサプライチェーンの乱れは来年いっぱい続くといっていたのは、このことがあったためです。来年7月に交渉が始まり、10月前に中国の国慶節、そしてクリスマス商戦と続きます。

かなりの確率で、物流が乱れることが予想されます。

貿易、物流の関係者さんは来年旧正月には落ち着くとか、甘い見通しをせずに、普通にあり得る最悪のシナリオを想像しておいた方が良いと思います。