どうもこんにちは、飯野です。
今日は「日立物流、アジア事業 売り上げ倍増へ」というテーマでお話をしていきたいと思います。
2021年11月19日イーノさんの物流ラジオ
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日立物流、アジア事業拡大へ
今日の海事新聞で、「日立物流は、アジア事業の売り上げ倍増を目指す」というニュースがありました。
日立物流は挑戦的な企業で、2021年4月にはマースクと提携したり、また2020年にはLogistieed Cafeというカフェをオープンし、情報発信スペースを作ったりなど、積極的な動きが見える会社です。
そんな日立物流ですが、2020年度の中国を除くアジア地域の売上高は390億円でしたが、将来的には1,000億円規模を目標とする、と発表しています。
インドに物流センター建設
アジアでの3PLを拡大しようとしているんですね。
3PLとは物流の一括受託のサービスのことで、荷主に対して包括して物流業務を受託して遂行するサービスです。
特にインドでは物流センターの集約需要があり、そこにも力を入れています。
インドでは同一製品・サービスに対する税率が全国で統一され、州をまたぐ販売にかかっていたCST(中央売上税)が撤廃されました。
州をまたいでも税金が掛からなくなったので、物流センターを分散させる必要がなくなり、今後はより効率的な集約した最新鋭の物流センターを建設する予定です。
東南アジアでのコールドチェーン
また、タイ、マレーシアでのコールドチェーンにも力を入れていくとのことです。コールドチェーンは、生鮮食品や医薬品などを、低温に保つ物流方式です。
私がタイに来た8年前くらいからコールドチェーンが注目と言われています。
国が豊かになると輸入が増えていきます。
タイでも今年からスシローが進出してきて、大人気で、既に4号店もあり、急拡大しています。
また、タイでは屋台が減ってきています。規制がかかるようになり、いろいろな地域で屋台街が撤去されていっています。それにより、スーパー・コンビニの冷凍食品の需要が増えています。
アジアの伸びしろに注目
日立物流は来年度にスタートする中期経営計画に向けて、「アジア圏の3PLリーディングカンパニー」を掲げています。
同社のアジア代表の執行役は「アジアの伸びしろは日本国内よりもむしろ大きい。3PLでアジアの地域ナンバー1になり、“アジアで稼ぐ日立物流”が目標だ」と意気込みを語っています。
実際に伸び代は、日本よりアジア地域にあるのは間違いありません。
日本のマーケットは物流に関するところでは割と成熟しているので、日本で物流サービスのシェア拡大となると既存のパイの取り合いとなってしまいます。日本の拡大の場合は、これからはDXの部分になっていくと思います。
また、今後は日系企業であってもローカルの案件を積極的に取りにいく必要が出てくるでしょう。
日系企業は日系企業とのみ仕事をしがちです。しかし、それだと日系の製造業などの上限が天井なので、日系物流企業の成長は見込めません。
弊社でも創業当初は日系のお客さんが9割くらいでした。今はYouTube効果もあり、日系が全体の6割くらいに下がってきています。
個人的には安定してきたという感じがあり、いい傾向だと考えています。
物流業界は古い業界ですが、今となっては時代も違いますし、それに応じて考え方を変えていく必要があります。
日立物流は積極的な企業なので、引き続き個人的にも応援をしていきたいと思います。
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