北米の鉄道スト、12月2日から危険品類を制限。4つの組合が前提合意案否決

どうもこんにちは、飯野です。

本日は、11月28日付の海事新聞の記事から、「米鉄道会社は12月2日から、危険品などの貨物受託を停止」についてお話していきたいと思います。

2022年11月28日イーノさんの物流ラジオ

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米鉄道労使交渉の否決

アメリカの鉄道労使交渉で、提示された暫定合意案を否決した組合が4つあります。

その4つの組合がばらばらだった交渉期限の調整で合意しました。これにより、4組合とも12月9日からのストライキ突入に向けて準備することを決めたとのことです。

鉄道会社の危険品引き受け停止

12月2日からの鉄道会社による危険品類などの引き受け停止は、ストライキに備えたものです。

ストライキによる影響額は1日20億ドルとも試算されており、混乱が懸念されています。

米鉄道労使交渉では12組合のうち4組合が、11月21日までに政府が提示した暫定調停案を拒否しています。

鉄道労使交渉でのストライキ

ストライキをやってはいけませんよという、スト禁止期間が終わるタイミングが調停案を拒否している4つの組合同士で違っていました。

しかし、今回はそのスト突入タイミングを合わせにいっています。バラバラでやるよりも、一気にやったほうが効果的であるという理由からでしょう。

そのストが始まるのが12月9日予定です。

ストライキの影響

連邦政府の規定により、鉄道会社はストライキ予定日の1週間前から準備することになっており、安全保障上の重要な物資の確保や移送を優先するため業務を縮小しています。

また危険品類などの引き受けも制限することになると報じられています。

北米西岸向けは、オールウォーターで西岸へ運ぶ必要があり、北米東岸へ輸送し、鉄道で西岸へ輸送することができなくなります。

北米西岸では現在沖待ちはゼロとなっており、以前ほど混乱はないとは思いますが、引き続き情報をアップデートしていきたいと思います。