どうもこんにちは、飯野です。
本日は、11月22日付の海事新聞の記事から、「トレードワルツ、5カ国の貿易PF 接続成功。日-タイではデータ連携実証」についてお話していきたいと思います。
2022年11月22日イーノさんの物流ラジオ
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トレードワルツ、貿易PF実証成功
貿易情報連携プラットフォームのトレードワルツは18日、日本、タイ、シンガポール、豪州、ニュージーランドの貿易PFのシステム接続と、日本―タイ間での構造化データの連携実証に成功したと発表しました。
ブロックチェーン技術をベースに信頼性を確保しながら、業界横断型BtoBのPFを5カ国で連携したことは世界初です。
異なったPFでの連携に成功
タイの貿易PF「NDTP」とは、相手国の貿易手続きにそのまま流用できる細かいレベルでの構造化データのAPI連携に成功しました。
5カ国とも違うPFで繋げることが出来たとのことで、日本-タイ間ではAPIで繋げたものでの実験も成功しました。
実証実験の内容
実証ユーザーとして豊田通商と豊田通商タイランド、三菱商事とタイの水産加工会社ユニコード、三菱商事プラスチックとタイ国営石油会社系のPTTが参加。
9月20―22日にPO(発注書)とインボイス、パッキングリストなどの船積み書類の構造化データを貿易PF間で受け渡す実証を行いました。
実証ではデータ入力と送付のための時間や受領側での確認時間が短縮され、現行の業務よりも60%以上効率が上がったとのことです。
日本―タイ間の連携
豊田通商と豊田通商タイランドは、日本の商工会議所が発行する電子原産地証明書(eCO)の構造化データの連携も実証しました。
関係者は今後、商工会議所のシステムとTradeWaltz間のシステム接続、NDTPとタイ税関の連携などを検討しています。
商工会議所とトレードワルツはまだ繋がっておらず、商工会議所が発行した電子原産地証明をトレードワルツのPFにアップし、受け渡しが出来たということです。
個人的に、タイのPFとタイ税関の連携が注目です。東南アジアの税関はまだまだ袖の下とかがあるので、どう繋がるかな?というのが僕の見解です。
CO2排出量の可視化
このほか、三井倉庫ホールディングス(HD)とゼロボードにより、物流からのCO2排出量を可視化する取り組みも行われました。
トレードワルツと関係者は実証で得た課題を踏まえ、商用化に向けた検討を続けていくとのことです。
メールよりもPFへ
PF上でのやり取りの方が、やはり効率的だと思います。
メールの場合、メーラー開き、そこにファイルを添付し、また別のメールでファイル添付という繰り返しで、書類に修正があると、またメール添付で対応していきます。
添付書類がどのメールにあるのかを探すのにかなり時間がかかっているのが現状です。
よって、PF上で情報の一元管理ができる方が、情報がすっきり整理されています。
今後のプラットフォーム合戦
今はプラットフォーム合戦が始まっており、どこのプラットフォームに今後集約されていくのかが注目です。
例えばECの場合、皆さんはアマゾンや楽天のアプリをスマホに入れていると思います。昔はECサイトが沢山ありましたが、現在はECサイトで買うよりアプリで買う時代です。
このように貿易プラットフォームもなっていくのではないかと、個人的には思っています。
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