2023年以降の海上運賃水準を予想!脱炭素の新規制からの考察。

どうもこんにちは飯野です。

今日は、「船舶のCO2が即時見える化に、5ランクで評価」というニュースがあったので、そこから派生するマーケットの動きの予想をお話ししていきます。

2021年10月1日 イーノさんの物流ラジオ

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船舶のCO2がオンタイムで見える化に

気象情報大手のウェザーニューズが船舶向けCO2排出量監視サービス、CIM(カーボン・インテンシティ・モニタリング)というサービスをバージョンアップしました。

まずこれが何かというと、船舶のCO2の排出量をリアルタイムで見えるようにして、航海終了時にはCO2の排出量だけでなく、燃料消費量や航海距離から環境性能を5ランクで評価出来るものです。

脱炭素の新規制

このツールは2023年にIMO(国際海事機関)が導入する「燃料実績格付け制度」という規制に沿ったものです。航海の燃料実績(CO2排出量)をA-Eの5ランクで評価します。

もし特定の船舶がEまたは3年連続D評価を受けてしまうと、船のオペレーターやオーナーは翌年度に改善計画を提出する義務があるとのことです。

2023年 LNG船舶の竣工ラッシュが始まる

現在多くの船が製造されていて、LNG燃料をベースにした船舶は2023年の竣工予定のものが多いです。新しい船は規制をクリア出来るかとは思いますが、これまで使用してきた重油ベースで動く船はどうなるのか?

新しい規制でどのような評価となるかが分かりませんが、船会社は船腹量をコントロール出来ることは確かです。その為に過去のスエズブームの時のような船舶の作りすぎによる供給過多、市場価格の暴落には繋がらないと思います。

海運市況はどのように変わるのか?

現在の海上運賃は高すぎるとは思いますが、コロナ前の市場では海上運賃は安すぎました。

現在のマーケットの流れを見ても2022年はまだ運賃は高い水準だと思います。また今回ご説明したように2023年以降は新しい規制により船腹の供給コントロールから運賃は下がらない可能性が高いでしょう。

まとめ

このように国際物流においては規制は随時新しくなります。これらの情報を理解しておくと市場の大まかな流れも予想できるので、イーノさんの物流ラジオのチャンネル登録をよろしくお願いします。