どうもこんにちは、飯野です。
今日は7月5日付の海事新聞から、「CMA CGM、フランス向けのコンテナ運賃10%引き下げ。異例の政府指示。」についてお話していきたいと思います。
2022年7月5日イーノさんの物流ラジオ
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CMA CGM、運賃10%引き下げ
仏船社CMA CGMは6月30日、フランスの小売業者向けコンテナ運賃を10%引き下げると発表しました。
フランスへの輸入貨物が対象となります。
これは仏政府のル・メール財務相が先週、インフレ対応のため高い利益を還元するよう仏企業大手へ呼び掛けたのに対し、CMA CGMが対応したものです。
CMAはフランスの会社なので、母国のため実施したようです。
コンテナ1本あたり500ユーロ値下げ
高収益を上げているコンテナ船社への批判は各国で強いものの、政府によるここまで具体的な値下げ圧力は極めて異例です。
値下げ時期は8月1日から1年間、CMA CGMは仏本国の小売業者向けのコンテナ輸送に関し、コンテナ1本当たり500ユーロ値下げする用意があるとしています。
1本あたり500ユーロは、それほどインフレ抑制になるのかは疑問です。
製品とインボイスバリューにもよりますが、1製品あたりにすると500ユーロはそれほど大きな金額ではありません。
また、仏海外領土向けのコンテナ貨物についても同額の運賃引き下げが可能で、他の地域に対しても下げる準備があるとのことです。
この値下げ額について、CMA CGMでは、10%相当の運賃引き下げにつながると説明しています。
政府介入の受け入れ
今、船が埋まらないために値下げで埋めようとしているのか。
もしくはAPIを解放してデータのサブスクで稼ぐことができるため、戦い方を変えようとしているのか。
いろいろな見解があります。
来年以降は市況が落ち着いてくると思っていましたが、この政府介入の受け入れが全体にどう影響するかが今後注目だと思います。
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