2020年、深刻なコンテナ不足の原因を解説しました。コロナの影響によるアメリカでの荷役の停滞と中国の勢い。

今日は現在発生しているコンテナ不足の原因についてお話していきたいと思います。

昨今ではこの物流業界で「コンテナがとにかく無い」と、コンテナショーテージが非常に深刻な問題になっています。この問題は物流業界だけの問題ではありません。それにより製造業や商社業、そして小売業にも影響していきます。

このコンテナが足りない、更に言えば船のスペースがなかなか取れないという状況においてこの原因は何なのか?

今回は私が知っている範囲内で分かりやすいように、考えられる要因をご説明していきたいと思います。

動画での解説はこちら

ネコ先輩ネコ先輩

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どうしてコンテナ不足が発生しているのか?

コロナによる影響その① 荷役の停滞

なぜこのようなコンテナ不足が起こっている原因はやはりコロナが影響しています。2020年の初頭からコロナウイルスが世界で猛威をふるっています。そして今年の3月、4月から各国の都市でロックダウンが始まりました。

ロックダウンが始まると経済活動が制限されますし、外で仕事をする人も制限されます。その時には港の港湾作業員の人数が減った為、荷役のスピードが落ちる原因になりました。

また運営をストップする工場もあり、そのため港に大量のコンテナが滞留していきました

コロナによる影響その② 船会社の便数減

そうして貨物の動かない状況で船会社は価格を安定させる為に、船の便数を減らしていきました

貨物がないのに船を動かしていると船会社は赤字になってしまうので、船の便数を減らして価格の安定を維持しています。

ネコ先輩ネコ先輩

航空運賃は跳ね上がったけど、海上運賃は落ち着いていたよね。

コロナによる影響その③ 中国からの輸出急増

中国の工場の早い回復

そして4月から6月は各国の経済活動の自粛が多い時期でした。しかし7月くらいから世界中でも経済活動が少しずつ回復に向かいました。

そうした中、コロナ発祥の中国では早い段階からコロナ対策をしており、今ではコロナの抑え込みが出来ています

カモメ先輩カモメ先輩

中国。。なんか複雑な気持ちになってまうわ。。

中国は日本よりも一日の感染者数は抑えられていて、中国の工場の稼働については、政府の補助金とかもあり早い段階で回復していきました。中国の工場が稼働すると、それに伴い輸出の活動が再開していき中国からの輸出が増えていきます

そして、他の国よりコロナが抑えられている中国では工場は早くから稼働しています。その為に他国ではなく中国で生産しようとする商売が増えていき、中国からの輸出は更に伸びていきました。

クリスマス商戦

そして、9月頃くらいから通常では北米向けにクリスマス商戦の貨物が大量に送られます。特に中国から北米の貨物が本当に多いです。

1ヶ月で20フィートコンテナだったら、約90万個が中国から北米に送られる計算になります。

ネコ先輩ネコ先輩

北米のクリスマスでは、とんでもなく消費するんだね。

国慶節前の駆け込み需要

さらに10月では中国では国慶節という長期の休みがあります。その長期の休み前の駆け込み需要でどんどん中国から輸出が進んでいきました。

コロナによる影響その④ 空コンテナの回漕が間に合わない

また、船会社は便数を減らしているので、空コンテナを十分に回漕することが出来ません。タイにある弊社でも、タイから中国向けの輸出は船会社から少し制限されていまして、ボリュームの多い輸出はブッキングを拒否されていました。

中国向けのコンテナの輸出を船会社がコントロールしていたのでしょう。

カモメ先輩カモメ先輩

あの時は大変やった。。

そのコンテナ不足を少しでも解消する為に船会社もフリータイムとディテンションを短くしてきています

例えば、日本向けで通常14日間あるフリータイムが7日間にしている船会社もあります。早くコンテナを港から取り出して、貨物をおろして、コンテナを返却しなくてはいけないという仕組みを作っています。

ネコ先輩ネコ先輩

船会社によってはまだ通常通りというところもあるよ。

コロナによる影響その⑤ アメリカでのドライバー不足、シャーシ不足

これはアメリカから入手した情報ですが、現在のアメリカではコロナの影響で人で不足、シャーシ不足というのが発生しています。

港からコンテナを取り出して、アメリカの内陸の方までコンテナを運んでいきますが、そのコンテナがなかなか戻ってきません。

ネコ先輩ネコ先輩

確かにコロナでドライバー不足になるよね。。

その原因としては荷受人の方でも人手が足りていないので、バンニングやデバンニングがスケジュール通りに進んでいないことが挙げられます。

またドライバー不足もありますので、内陸に行ったコンテナを戻すことが出来ないということも起きています。

カモメ先輩カモメ先輩

シャーシがないとコンテナを動かせへんしな。。

そのため港からコンテナを取り出すための十分なシャーシが足りなくなっていきます。そういった理由で港にコンテナが溜まっていくことになります。

通常だったら1日〜2日とかで戻ってきた空コンテナとかシャーシが1週間以上戻ってこなかったりします。こういったことが繰り返し発生しているので、どんどん悪循環になっているのです。

このドライバー不足、シャーシ不足に原因があるので、船が港に到着してから2週間ぐらいかかってやっとコンテナを引き取れたという事例もあります。

ネコ・カモメネコ・カモメ

アメリカは色々とかなり深刻だよね。。

コロナによる影響その⑥ 海上運賃の高騰

北米の海上運賃が過去最高に高騰しています

アジアの玄関といわれるロサンゼルス港向けでは、海上運賃が通常では40フィートで2,000ドルはしません。それが4,000ドル近くにまで上がっている船会社があります。

これは別の動画でも解説しましたが、船会社はこれまでかなり熾烈な価格競争をしてきています。

2016年には大手の韓国系の船会社が倒産してしまうほど、今まで価格競争が激しかったんですね

こういうコンテナが不足している状況で、船会社が海上運賃を値上げするのは市場原理から見ると普通に理解できる事だと思います。

コンテナ不足はいつ解消される?

これがいつぐらいに解消されるかというと来年の2月とか3月ぐらいに解消するのではないかと予想はしていますが、実際のところはまだ分からないと思っています。

コロナの影響次第ではさらに荷役が遅くなるかもしれないし、このようなパンデミックのような状態でのコンテナ輸送の影響は初めてのことなので、はっきりと予想するのが大変難しいです。

ネコ先輩ネコ先輩

1日でも早く解消して欲しい。。

まとめ

今回の話をまとめます。コンテナ不足の影響はやっぱりコロナが影響しています。

・4月から6月は経済活動の自粛
・7月以降は日用品とかの需要が回復して輸出が増えてくる
・中国はコロナの影響を抑えられて、工場の生産が他国よりも回復したため中国からの輸出増
・船会社が便数を減らしているので空コンテナの回漕が十分でない
・アメリカのクリスマス需要ということで、中国からアメリカ向けにコンテナが使用されている
・アメリカでは深刻なドライバー不足やシャーシ不足が発生してるため、内陸に行ったコンテナが戻ってこない、港にあるコンテナが取り出せない
・アメリカの荷役も人材不足のためにスピードが遅くなっている

これらの一つ一つの要因が重なりあって、このような深刻なコンテナ不足が発生しています。

これが回復するのは来年の2月とか3月とか言われていますが、実際のところはコロナの影響によってはまだまだ先が見えないという私の感想ではあります。

現在コンテナ不足によって直前のブッキングはなかなかコンテナがとれない状態になっているので、貨物輸送のブッキングはとにかく早めで宜しくお願い致します。

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