どうもこんにちは、飯野です。
本日は海事新聞のニュースから、「コンテナ船社、ロシア向け貨物を積み戻しへ。空コンの回送に支障も」についてお話していきたいと思います。
2022年3月8日イーノさんの物流ラジオ
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ロシア向け貨物、積戻し
コンテナ船社は、3月1日からロシア向け貨物輸送を一斉に停止し、そのため、輸送中の貨物の取り扱いに難儀しています。
アジア発ロシア向け貨物の場合、対応は船社によって異なりますが、積み替えする北欧州の港で一時陸揚げするのが難しい状況です。
よって、大半は出荷地への積み戻しになる模様です。
空コンテナの回送
ただし、積み戻し貨物が多ければ、欧州からアジアへの空コンテナ回送が制約を受けることになります。空コンテナ回送が遅れればアジアでコンテナ不足になりかねず、関係者は動向を注視していると記事は報じています。
最近はスペース不足でしたが、コンテナ不足になる可能性が出てきました。
AIRについて
「欧州向けの航空輸送、スペース不足が深刻化で、運賃の上昇に圧力が強まる」といニュースがありました。
航空会社はロシア上空の飛行を敬遠し、航空便の欠航・運休があり、ロシア領空を避けた迂回ルートで運航する会社もあります。
供給量の減少
フォワーダーによっては、確保しているスペースがロシアのウクライナ侵攻前と比較して、3、4割も減少したところも出ています。
供給量が減り、そのため運賃への上昇圧力が一段と強まっています。
大手フォワーダー曰く、迂回は安全面などから検証が必要で、運航できる路線は現時点で限られています。
欧州線全体で見れば、スペースは圧倒的に足りず、スペース不足は依然として深刻な状況が続いています。
運賃高騰
運賃は侵攻前と比べて、関係者によると「スポットで2倍以上」であり、航空機への搭載確約するサービス(プレミアム)の利用では、6倍を超えるケースも出ています。
もともと航空貨物はコロナによる国際旅客便の減便や海上からの航空シフトで需給が逼迫しており、運賃が高止まりしている状態でした。
今回、供給量がさらに縮小したことで、更に運賃の上昇圧力が強くなってきています。
リードタイムも長期化
通常の日-欧州間の航空輸送は、空港から空港までで、2―3日程度です。
しかし、あるフォワーダーは7日間見てもらうよう荷主に通達しています。別のフォワーダーは最終仕向け地まで、最大10日程度かかることを案内したという話もあります。
海上、航空の今後
今回、迂回ルート便の利用により飛行時間が長くなれば、リードタイムがさらに伸びる可能性があります。
日本から欧州の間は輸送距離が長く、コロナ前は船で約40日ほどでした。
コンテナ船は新規ブッキングが取れない状況が続いており、一般的に航空から海上への切り替えは考えにくいとされています。
フォワーダー各社は大型貨物の搬入を停止したほか、貨物に優先順位を付けて対応しています。
ロシア・ウクライナ情勢
やはり、ロシア・ウクライナ情勢で乱れることになりました。今後、戦争が終わってもすぐに元通りに戻るというものではないですが、早く戦争が収束して、通常に近づいて欲しいと思います。
引き続き、情報をアップデートしていきます。
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