どうもこんにちは、飯野です。
本日は、ウォールストリートジャーナルの記事から、「国際輸送の労働争議がグローバル化し、サプライチェーンに打撃」についてお話していきたいと思います。
2022年9月29日イーノさんの物流ラジオ
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増える労働争議
ロサンゼルスやリバプールの港湾、シカゴの鉄道操車場、欧米の倉庫など、今年に入ってから貨物労働者と管理者の衝突が増え、世界中の物資の流れに複雑さと不確実性が増加しています。
世界中で貨物を扱う さまざまな労働者が、コロナ渦の2年以上に及ぶストレスの後、賃上げと労働条件の改善を求めて新たに奮起しています。
米国最大の労働組合連合の会長は、「第一線で働く労働者は、必要不可欠と呼ばれながらも消耗品として扱われることにうんざりしている」と述べています。
インフレも影響
イギリスのリバプール港やフェリックストゥ港でのストライキなど、労働争議の中には、実際に貨物輸送の業務を一時的に停止させたものもあります。
また、米国の鉄道会社に対するストライキに近いものや、米国西海岸で進行中の港湾労働者の労使交渉のように、より大きな影響に備えて企業が危機管理計画を立てるきっかけとなっています。
そして高いインフレが賃上げの圧力に拍車をかけています。
リバプール港の労働者は、年間8.3%の賃上げを含む契約提案を拒否し、組合側はこれでは消費者物価の上昇を下回っていると述べています。
韓国では、6月にトラック運転手が賃金と燃料費上昇に対しての補助金を求めて1週間作業を停止し、サプライチェーンに支障をきたしました。
企業は、このような対立が物流計画をより難しくなっていて、更に、最近の中国のロックダウンやウクライナ戦争などがサプライチェーン・ショックによるひずみを悪化させたと述べています。
フォワーダー視点から
デンマークのフォワーダーDSVはここ数カ月、英国のフェリックストゥーとドイツのハンブルクでストライキに遭遇しています。
DSVの担当者によるとゲートウェイが閉鎖された場合、DSVは貨物を迅速に代替港にシフトしようするものの、この変更が港でトラック、ドライバー、貨物処理で遅延とコスト上昇につながっているとのことです。
世界各地の騒動
イギリスのフェリックストゥー港の港湾労働者は、8月に8日間のストライキを行い、更に賃上げを求めて9月27日から10月5日まで2回目のストライキを実施。
次にドイツのハンブルグ港などの一部では、一連のストライキにより、8月下旬に契約合意に達するまで数カ月間操業が中断されました。
北米西岸のオークランド港では、トラックドライバーは、独立した請負業者として活動することを困難にするカリフォルニアの州法に抗議し、7月に1週間事実上閉鎖。
ターミナルの前でピケを張りました。
そしてAmazon.comの倉庫で働く労働者が、この大手Eコマース初の組合結成に投票し、ニューヨーク州北部にあるAmazonスタッフは、来月組合選挙を行う予定です。
英国のアマゾン労働者は、時給の引き上げを要求し、デモ行進を行いました。
コロナとインフレの影響
本当に各地でストや労働者側の抗議が多いです。
今回紹介した内容は過去にニュースで取り上げているので、過去動画を見ていただければと思います。
コロナの爪痕とインフレ。この2年間ちょっとで、業界では物凄いことが起こっています。
これからこの国際物流の業界はどうなっていくのか?
僕も業界関係者として目が離せない状況でございます。
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