どうもこんにちは、飯野です。
本日は12月19日付の海事新聞の記事から、「ドイツの国鉄DB、DBシェンカー売却へ」についてお話していきたいと思います。
2022年12月20日イーノさんの物流ラジオ
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DBシェンカー売却へ
ドイツの国営鉄道、ドイツ鉄道(DB)は12月15日、同社の監査役会が、子会社の国際輸送大手DBシェンカーについて、株式100%売却まで含めた可能性を検討し、準備する任務を役員会に対して与えたと発表しました。
シェンカーを売却して得た利益を負債圧縮などに充てるとしています。
近年のDBの戦略
数年来、DBによるDBシェンカー売却が噂されてきましたが、いよいよ具体的な動きが出てきました。
DBは2019年、グループ戦略として「ストロングレール」戦略を開始。
旅客・貨物の両面で、環境負荷の低い鉄道へのシフトや、鉄道インフラの拡大を進めています。
DBシェンカー売却により、同戦略と中核事業への集中を狙っています。
DBシェンカー売却について
DBでは、DBシェンカー売却は、同社の成長と発展に新たな機会を開くと説明し、DBシェンカーが国際ロジスティクス市場での地位強化へ、M&Aを行うのにより多くの財源と独立性が必要となると見ています。
一方で、売却時期については「急いでいない」とし、継続保有した場合と比較して財務上の利益があると判断した場合にのみ売却を実施するとしました。
DBシェンカーについて
DBシェンカーは22年1―6月、営業利益12億ユーロ(約1,750億円)を計上しました。
同社150年の歴史上、半期利益としては過去最高を記録。コロナ禍で旅客輸送が苦戦するDBの業績を押し上げました。
米調査会社アームストロング&アソシエイツによると、DBシェンカーの21年の売上高は276億ドルで、国際フォワーディング・ロジスティクス企業としては世界4位となります。
DBシェンカーは世界130カ国以上に1,850以上の拠点を有し、従業員数は約7万6100人。
日本ではセイノーホールディングスとの合弁で西濃シェンカーを置いています。
どこが買うのか
売るタイミングですが、継続保有した場合と比較して財務上の利益があると判断した場合にのみ売却を実施するとしています。
マーケットの市況にもよりますが、個人的には早く売った方が、利益が大きいような気がします。市況が低迷したら運賃も安くなり、母体が大きい分マイナスに働く面もあると思います。
では、どこが買うのでしょうか?
マースクやCMAなどの船社が買うのか、またはDSVなどのM&Aを行っているフォワーダーが買うのか。
全く想像がつきませんが、世界的に大きなフォワーダーがどこと一緒になるのか、流れとしては非常に面白いと思います。
今後も動きに注目をしていきたいと思います。
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