どうもこんにちは、飯野です。
本日は、4月27日付の海事新聞の記事から、「シノトランス、日本発 – 上海向けの冷蔵・冷凍混載サービス開始」についてお話していきたいと思います。
2023年4月27日イーノさんの物流ラジオ
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シノトランス、日本―上海間で冷蔵・冷凍LCL
中国の大手海運会社、シノトランスジャパンは、東京・神戸発、上海向けの冷蔵・冷凍混載サービスを開始すると発表しました。
この混載サービスでのリードタイムは東京と神戸から出発して、上海まで3日間。
航空輸送よりも安価で、日本の農水産物や加工品を輸送できるため、現地で人気が高まる日本食や日本酒などに対応が可能です。
混載サービスの内容
4月から冷凍混載サービスが始まり、6月からは冷蔵混載サービスも加わります。
出港スケジュールは、東京発が第1週・第3週の月曜日、神戸発が第1週・第3週の火曜日で、貨物の搬入期限は出港日の5日前とのことです。
設定温度は、冷凍混載がマイナス20度、冷蔵混載は東京積みが5度、神戸積みが3度です。
主に食品を扱い、日本酒や加工食品、調味料、鶏卵、魚介類などが対象となります。
取り扱い不可商品
しかし、危険物や化学品、臭いの強いもの、割れ物などの壊れやすいもの、アイスクリームのような温度管理が厳しいもの、1個あたりの重量が1.8トンを超えるものは、取り扱いができないとのことです。
それに加え、中国政府は、日本から輸出される食品・飼料について、10都県のものには輸入停止措置を講じており、日本の政府機関が発行する証明書が必要となります。
珍しい冷蔵・冷凍の混載サービス
僕の知る限りでは冷蔵・冷凍の混載サービスはこれまでありませんでした。
理由は記事にもあったように、危険品や臭いが強いものを混載するわけにはいかないからです。
例えば、ドリアンを混載した場合、他の荷主の貨物に臭いがついてしまうため、混載で輸送することはできませんでした。
日本食市場へ
しかし、食品に絞り、臭いの規制を設定すれば、輸送は可能です。
日本食というコンテンツは海外では人気があります。
日本の商社や事業者は輸出したいとしても、いきなり20’RFコンテナでの輸送はハードルが高くなってしまいます。
しかし小口での輸送が可能となれば、最初の取引ハードルが下がり、もっと市場は広がっていきやすくなります。
個人的には、タイ向けでもこのサービスを展開してほしいと思います。
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