20フィートコンテナと40フィートコンテナの選び方
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「20フィートコンテナと40フィートコンテナの選び方」について!

20フィートコンテナと40フィートコンテナの選び方を動画で解説

カモメ先輩カモメ先輩

7分8秒の動画やで!

どうもこんにちは飯野です。

今回は20フィートコンテナと40フィートコンテナの違い、そしてこれらのコンテナを選ぶポイントについてお話をしていきたいと思います。

今回の話は分かりやすくする為に、一般のドライコンテナで、40フィートはハイキューブではないという前提でお話をします。

また数字も覚えやすい様に、ざっくりした数字を使っております。

他のコンテナの種類の詳細については、概要欄に関連動画を貼っておきますので是非ご確認ください。

ではいってみましょう!

20フィートコンテナと40フィートコンテナの選び方

外国に沢山の貨物を輸送する一般的な方法は20フィートや40フィートのコンテナを使った海上輸送です。

荷主は物量などや料金などを考えて、これらのコンテナの内からより適切な方を選びます。

しかし実際にコンテナを選ぼうとすると慣れていない人にとったらどちらのコンテナが適切なのか分からないというケースも多いのではないでしょうか。

輸出時に適切なコンテナを選ぶことは、輸入者側に対しても大切なことです。

例えば、既に20フィートを使用する物量に達しているにも関わらず、損益分岐点を理解せずに 無理にLCLで運ぶと輸入国側で大きなCFSチャージが発生するため、輸入者からのクレームにつながりやすくなります。

やはり、物量を考えた上で適切な輸送形態を選ぶことが重要です。

コンテナサイズを選ぶ際の2つのポイント

実際にこのような問題が20フィートや40フィートコンテナでもあります。

20フィートと40フィートにも選ぶべきポイントがあるのです。

それが次の2つです。

・容積と積載可能重量
・輸入国側の費用

それぞれを詳しくみてみましょう。

コンテナの容積と積載可能重量

まずコンテナの容積と積載可能重量について説明します。

20フィートコンテナと40フィートコンテナの容積と積載可能重量は、ざっくりですがこのようになります。

20’フィートコンテナ
容積:幅 2.3m x 高さ: 2.3m x 長さ 6m
積載可能重量:約25ton

40’フィートコンテナ
容積:幅 2.3m x 高さ: 2.3m x 長さ 12m
積載可能重量:約25ton

これは覚えやすいように「ざっくりした数字」なのですが、積載可能重量は各国の道路交通法によって少し異なります。

実際に貨物を送るときは事前に向け地の道路交通法をご確認下さい。

さて次の2つの特徴があると分かります。

・容積は 40フィートが2倍
・積載可能重量は同じ

20フィートと40フィートを比べた場合、長さが倍になるため積載可能重量も倍になると考えられがちです。

しかし実は積載可能重量はどちらも同じであり容積のみが2倍違うだけです。

最大重量は同じであるため、40フィートコンテナは容積が大きいものを運ぶときに向いています。

「容積」と「重量」について

ここで物流の「容積」と「重量」について少し補足をさせて下さい。

貨物を送るときに重要なポイントの一つが容積と重量なのです。

・軽くてかさばるもの
・重いけど小さなもの

これらが物流においての容積と重量を考慮しなければいけない貨物です。

極端な例ですが綿(わた)を運ぼうとすると、重量は軽いけれども沢山のスペースを使いますよね。

また筋トレに使う様な鉄アレイやバーベルを運ぼうとすると、重量は重いけれどもそれほどスペースは不要ですよね。

一般的な例でいうとプラスチック製の自動車のパーツは軽くてかさばります。
一方でお米や水はかさばらないけれども重たいです。

これをコンテナの特徴に合わせて考えると、40フィートコンテナはプラスチック製の自動車パーツのように
軽くて容積が大きいものを運ぶのに向いています。

一方でかさばらないけれども重たいもの20フィートで運ぶことになります。

例えば鉄のロールなどは かさばらないけれどもすごく重いです。

もしこのような鉄の塊を40フィートコンテナにパンパンに積み込んでしまうと、積載重量が25トンを軽く超えてしまいます。

輸入国側の費用

次に輸入国側の費用についてです。

コンテナが輸入国に到着するとコンテナターミナルという所にコンテナが下され、通関が終わり貨物が引き取られるまでそこで保管します。

船会社の請求項目にTHC(Terminal Handling Charge)というものがあるのですが、これが20フィートと40フィートで異なります。

たとえば日本とタイの場合例ですがこのようになります。

THC: JPY 33,000/20’, JPY 49,000/40’
THC: THB 2,700/20’. THB 4,200/40’

40フィートだからといって20フィートの2倍にはなりませんが、約1.5倍の違いです。結構大きな違いですよね。

また港からコンテナで配送する場合はドレーという専用トラックを使います。

では仮に輸送距離が同じ場合で20フィートと40フィートを輸送する場合、やはり長さが倍ですから料金も倍になるのでしょうか?

倍にはなりませんが20フィートコンテナより、40フィートコンテナを輸送する費用の方が高くなります。

その価格差ですが日本だと1.5倍くらい。

タイだと業者や場所によって異なりますが、40フィートの方が20フィートより20%くらい高い印象です。

やはり、物量に対する適切なコンテナを選ぶことが重要だと思います。

まとめ

それでは今回の話をまとめましょう。

20フィートコンテナと40フィートコンテナのざっくりした違いは容積です。

40フィートは20フィートの2倍になります。
そして積載可能重量は25tonで同じになります。

この特徴から

・軽くてかさばる物は40フィートコンテナの方が向いていて
・重たくてからばらない物は20フィートコンテナの方が向いています。

また20フィートと40フィートで輸入国側で発生する費用の金額が違います。

それは主にTHCとドレーの費用です。

貨物を送るときはこれらの費用も把握して、貨物の容積と重量から、20フィートか40フィートコンテナの適切な方を選びましょう。

今回のお話は以上になります。どうもありがとうございました!


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飯野飯野

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