日系フォワーダーのAIT、複合輸送サービスでSC混乱に対応!独自サービスに尽力。

どうもこんにちは、飯野です。

今日は海事新聞のニュースから、「AIT、複合輸送を拡充。バングラデシュ発日本、SC混乱に対応」というテーマでお話していきたいと思います。

2022年1月24日イーノさんの物流ラジオ

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AIT、複合輸送サービス拡充

AITは、日系のフォワーダーで、特に中国―日本間が得意な大手フォワーダーです。

世界的なサプライチェーンの混乱が続く中、AITは複合輸送サービスの拡充を続けていると報じられています。

同社は、中国・華南から日本各地を陸海で結ぶ「華南プレミアムサービス」に加え、昨年の7月には、バングラデシュから東京・名古屋・大阪を航空・海上で結ぶ新商品を開発しました。

「華南プレミアム」とは

2020年秋ごろから、華南地区でのコンテナ・スペース不足の問題がありました。

そのとき、深センから上海まで陸上輸送した後、上海から東京、名古屋、大阪、博多を海上輸送で結ぶサービスをAITが実施、深センから上海まで陸送し、上海から海上を使った代替サービスとして一気に需要が高まりました。

新サービス「AIR & SEAハイブリッド・プレミアムデリバリー」

今回の新サービスでは、日新運輸と共同で提供しています。

ダッカから香港まで航空輸送し、香港から東京・名古屋・大阪までを自社混載、またはFCLで海上輸送するサービスです。

バングラデシュでは日新運輸が、香港ではAITがハンドリングをする形で行い、全工程を航空輸送するよりも低コストで、海上よりも早く、確実に輸送することができるというところが特徴です。

荷主課題を解決するサービス

現在、リードタイムが読めないという問題があります。

製品販売の時期にずれが生じてしまう、という荷主課題を解決するためのサービス、としています。

AITと日新の関係

2018年10月に、日立物流はAITの株式20%を取得し、AITは日立物流傘下の日新運輸の全株式を取得しました。日立物流とAITで資本業務提携をし、日新運輸はAITの完全子会社となりました。

中国の内航船サービス

AITはほかにも、中国の内航船を活用したサービスにも注力しています。

華南・青島から内航船で上海まで輸送し、積み替えた後、日本まで輸送するサービスがあります。

日新運輸との共同新サービス

同社は新たにミャンマーからタイを陸送、タイからは海上または航空輸送する新サービスについても日新運輸と共同でリリースしています。

物流関係者の課題

今、物流混乱が続く中「どのように貨物を運ぶか」は物流関係者共通の課題です。

AITは、「ただ運ぶだけでなく、情報提供力・代替案などの提案力が求められている」と分析しています。

緊張感を持った高品質サービスの提供に加え、独自サービスの開発にも力を入れている。と記事に報じられています。

AITとの仕事

日立物流も革新的と以前の放送で話したことがありますが、AITもイケイケです。

タイに来る前の商社に勤めていた時、AITの営業さんにお世話になりました。

L/Gへの対応

中国から輸入した貨物が、アメリカの実荷主さんがB/Lをくれない、という事態が良くありました。

その場合、L/Gを入れ、フォワーダーさんへ保証するので貨物を引き取る依頼をすることがあるのですが、フォワーダーさんによっては、嫌がることがあります。

AITさんは快く引き受けてくださいました。

中国内陸部の輸送

また、仕入先の中国の会社が沿岸部から内陸部に引っ越しをするとき、コンテナに乗っていた貨物を内陸にもっていってしまったことがありました。

内陸から運ぶ費用を複数のフォワーダーさんにお見積りをお願いしましたが、その中でAITさんはリーズナブルな値段で、納期通りにご対応くださいました。

終わりに

フォワーダーの仕事は、コモディティーになりがちですが、サービス業なので、個人的には人で差別化が出来ている会社だと思います。