どうもこんにちは、飯野です。
本日はウォール・ストリート・ジャーナルのニュースから、「チャールストン港沖のコンテナ船の沖待ちが30隻に増加」についてお話していきたいと思います。
2022年2月21日イーノさんの物流ラジオ
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チャールストン港、沖待ち30隻
チャールストン港はサウスカロライナ州のチャールストン港は北米東海岸の南よりの港で、東海岸で4番目にコンテナ輸入の多い港です。
チャールストン港でのコンテナ船の沖まちが先月の19隻から、30隻に増えています。
これは、米国の輸入業者を悩ませているサプライチェーンの混雑が、北米西岸だけでなく、様々なところに及んでいることを示しています。
混雑の解消は
サウスカロライナ港湾局は、以前はこの混雑は3月中旬までに解消されると予想していましたがが、現在は4月中旬までに解消されると予想していると述べています。
これもどうなのかは分かりません。
2年近く、いつまでに解消するだろう、と言われていますが、なかなか状況は変わりません。
生産性低下
船が出るときと来るときを除けば、バースが空いている時間はなく、このようにターミナルが満杯になると、生産性が落ちます。コンテナの積み下ろしのために滞在時間が長くなる船も出てきます。
チャールストン港の沖まちは、過去の基準からすると依然として大規模なままで、現在も増大しています。
輸入コンテナ取扱量も増えており、前年比で25.4%増となっています。
いつ混雑がはじまったのか?
チャールストン港の沖まちが始まったのは昨年の感謝祭の頃で、11月第四木曜の翌日のブラックフライデーのセールから続いています。
年末の大量在庫用の注文分が米国に届き、混雑している西海岸の港から別の港に貨物を振り向けようとしたことによります。
そのため、東海岸のいくつかの港では混雑が発生しています。
現在の北米西海岸の状況
カリフォルニアの港に待機しているコンテナ船の数は、1月9日のピーク時の109隻から、先週の木曜日には72隻に減少しました。
北米の輸入貨物の急増
このラジオで何度もお伝えしていますが、北米の輸入の急増の原因は、下記と考えられます。
1. コロナ初期に枯渇した在庫の急な補充
2. 小売業者の消費者の強い需要への供給
労働者不足
これにより、シャーシ不足、トラックドライバー不足、倉庫スペース不足が起こり、混雑を引き起こしています。
あとはコロナ感染者です。感染力の強いオミクロン株に、港湾労働者、倉庫労働者、ドライバーなどが感染し、労働者不足になっています。
混雑のボトルネック
西海岸がパンパンの状態が続けば、東海岸に貨物が集まってしまいます。
やはり最大のボトルネックは西海岸の混雑であり、これが解消されるまでは、東海岸でも混雑緩和は難しいです。
引き続き、西海岸、東海岸の情報をアップデートしていきたいと思います。
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