よくあるB/Lのトラブルについて!
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どうもこんにちは。飯野です。
今回はよくあるB/Lのトラブルについてお話ししたいと思います。
B/Lとは日本語では船荷証券と呼ばれ、運送契約書のことです。輸入の際、貨物を引き取る時に荷物の持ち主であるという証明書になります。
今回はB/Lのよくあるトラブルの例と、トラブルの対処方法についてのお話です。では、いってみましょう。
よくあるB/Lのトラブルについて どのようなものがある?
B/Lのトラブルにはどのようなものがあるでしょうか?
主に発生するB/Lのトラブルは
①B/Lの記載内容が間違っている
②貨物を引き取りたいのにMaster B/Lがサレンダーになってない
私が体験しているものでは殆どがこの2つになります。
記載ミス
なぜB/Lの記載内容に間違いが生じてしまうのでしょうか?
それはB/Lの内容は主に人が手作業で入力しているからです。
輸出者から送られるSI(Shipping Instruction)を元にB/Lは作成されます。フォワーダーがB/Lの原稿となる内容のデータを入力しますので、タイプミスがあると間違ったまま発行されてしまうのです。
またフォワーダーのHBLだけでなく、船会社が発行するMBLにもミスはあります。
なのでB/Lの記載ミスはドラフトの時点でしっかりと確認しましょう。フォワーダーに連絡すれば、すぐに修正してくれます。
B/Lの記載ミスはHBLの場合はすぐに修正することが出来ますが 船会社のダイレクトB/Lを使用している場合は修正により時間がかかります。
B/Lの記載ミスの修正には費用がかかります。主にミスした側の負担になりUSD50程度支払わなければなりません。
サレンダーになっていない
そして貨物を引き取りたいのにマスターB/Lがサレンダーになっていない時もあります。サレンダーB/Lは、オリジナルB/Lを発行した際に輸出側でそのB/Lを船会社やフォワーダーに差し入れて回収することです。
なのでサレンダーのことを元地回収とも言います。サレンダーされていれば輸入側にオリジナルB/Lが届いていなくても貨物を引き取ることが出来ます。
しかし サレンダーB/Lの発行手配をしたつもりでも、貨物が引き取れない時があります。
サレンダーB/Lの手配は、一旦オリジナルB/Lが発行されて、そのオリジナルB/Lを輸出側で船会社に差し入れることでサレンダー(元地回収)になります。
よくあるのは輸出側でB/Lの回収手配を忘れていることがあるのです。
これはフォワーダーか船会社の単なるオペーレーションミスで輸出側のフォワーダーに連絡をして、正しくB/Lの元地回収が行われているかを確認しなければいけません。
また稀にあることですが、B/Lが紛失する時があります。これは貨物の持ち主であることの証明がないのと同じなので、貨物を引き取れません。
万が一B/Lが紛失した時の対応としては、輸入者がL/G(Letter of Guarantee)を発行し フォワーダーに説明をすると、先に貨物の引き取りが出来る時があります。
これはフォワーダーによっても判断は分かれることもあるので絶対とは言えませんし、銀行の保証をつけることも求められます。
銀行の保証を解除するためには後日オリジナルのB/Lを入手し、L/Gと交換しなければなりません。もしくは最終的な手段として、法的手段しか方法はありません。
どうしてB/Lのミスは危険なのか
ではそもそも、なぜB/Lのミスが危険なのでしょうか?
B/Lの記載ミスがあると、輸入側で通関出来なかったり修正に時間がかかります。
そうなると、ヤードや倉庫から貨物を出せずにデマレージや保管料がかかるのです。
貨物が止まって時間がかかるだけでなく、安くない余計な費用も発生するからです。
B/Lの記載ミスを防ぐには
ではどうすればB/Lの記載ミスを防ぐことが出来るでしょうか?
・ドラフトの時点でB/Lの記載事項に間違いがないかチェックする
・B/Lが発行されたら直ぐに輸入側にコピーを送り確認をしてもらう
そして万が一のオリジナルB/Lの紛失を防ぐには オリジナルは3部発行されるのですが、1度に3部まとめて郵送するのはやめましょう。
またEMS(国際郵便)ではなくDHLなどのクーリエサービスを使って送ると良いでしょう。
他にはサレンダーB/Lを積極的に活用する事をおすすめします。
まとめ
今回のB/Lのトラブルについてまとめます。
B/Lのトラブルでは、B/Lの記載ミスとマスターB/Lがサレンダーになっていないことが頻繁に起こります。また稀にですがB/Lの紛失もあります。B/Lは正しく記載することが重要です。
間違いがないようにドラフトの時点で確認を怠らない様にしましょう。
B/Lの訂正にはお金と時間がかかります。発行した後にB/Lの間違いに気づいたとしても 本船の入港前であれば、それほど大きな問題にはなりません。
またマスターB/Lでサレンダーがされていない場合は とにかく輸出側のフォワーダーとの連携が必要です。
マスターB/Lにサレンダーのスタンプが押されていても船会社のシステムでサレンダーになっていない場合もあります。これは気付いた時点ですぐに行動しなければいけません。
万が一B/Lは無くしてしまうと、再発行は難しいです。
1部は輸出者で保管、1部は輸入者で保管、1部はフォワーダーに送付など決めておくと、どれか1部無くしてしまっても、他のB/Lの原本を使用する事で貨物を引き取ることが出来ます。
これらのことを気をつけるだけでB/Lのトラブル発生確率を下げることが出来るので 参考にして頂ければと思います。今回は以上になります。ありがとうございました。
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