貨物保険の基礎について!
貨物保険の基礎について動画で解説
5分12秒の動画やで!
どうもこんにちは、飯野です。
今回は貨物保険の基礎知識について解説をしていきたいと思います。
貨物保険は貨物が全く問題なく輸送されれば必要ないかもしれませんが、国際輸送では予想がつかないことが起こる可能性があり、保険はかけておくことをお勧めしています。
貨物保険をかけることを日本語では付保といい、貨物保険の基礎知識を学べるように2回にわたって説明していきます。
第一回 貨物保険の基礎知識
1回目は
・貨物保険とは
・貨物保険の用語
・保険料について
について詳しく解説していきます。
この付保のポイントを理解することで、貨物保険の手配がスムーズに出来るようになります。それでは、いってみましょう。
貨物保険とは?
貨物保険は輸出入貨物を対象にして、その輸送中に起こる様々な不測の事故や危険をカバーするためにかける保険です。
国際輸送では、国内輸送よりも輸送距離が長く積み替えなどもあるので、輸送中に貨物のダメージやトラブルが起こる可能性が高くなります。
それでは貨物保険では、どのような問題において適用されるのでしょうか?
船の上でのコンテナの水濡れはもちろん、コンテナからトラックに積み替えるときの人為的なミスであっても保険のカバーの対象になります。
保険会社に申請する
保険契約をするには保険会社の所定の申込書に記載をして、申し込みします。保険の申込書に記載する為に必要な、貨物保険の基本的な用語を確認していきましょう。
保険金額
まず保険金額(Insured Amount)です。
これは万が一の事故の時に保険金として支払われる最高限度の金額です。保険金額は通常インボイスに記載されているCIF価格の110%の金額となります。
保険料
次に保険料 (Insurance Premium)。
これが保険会社に支払う金額です。保険料は保険金額に保険料率(約0.3%〜0.5%)を掛けて計算します。
保険料率は航路、品物などによって変わります。また1件あたりの最低金額は約3,000円(USD30)程度です。
地域によっては加算事項として、戦争中における戦争危険料率やストライキ危険料率などがあります。
保険範囲
保険の範囲も忘れてはいけません。保険の対象貨物の損害が全部にわたる全損、貨物の一部分に損害が認められる分損に分けられます。
全損や分損のすべての損害に対して補償される全危険担保の保険や、全損のみに補償されるものなど、どこまでのリスクをカバーするかによって保険の種類が異なります。
カバーされる対象が多いほど保険料が高くなる仕組みになっています。
その他の必要事項
これらは保険会社に申請する時に必要な用語ですので覚えておきましょう。
その他には、貨物の向け地、輸送方法、インコタームズ、インボイス金額、品名なども必要になります。
貨物保険の計算方法
ここで一緒に貨物保険を計算してみましょう。
例としてタイから東京まで機械を輸送するとします。輸送の条件は次の通りと仮定します。
・ 機械自体の金額がUSD 10,000
・ 工場からバンコク港までの輸送費用や通関などの諸経費がUSD500
・ バンコク港から東京港までの海上運賃をUSD1,000とします
保険金額はCIF価格×110%でしたね。
CIF価格の計算方法は、製品代金に輸入地までの全ての輸送費用を足したものです。
そうすると、このような計算式になります。
製品価格 USD 10,000 + タイ国内費用 USD 500 + 海上運賃 USD 1,000 x 110% = USD 12,650
万が一事故が起こった場合で、機械が全く使用できない全損と認定された場合はUSD12,650が保険会社から支払われることになります。
保険料の計算方法
次に保険会社に支払う保険料を計算してみます。
保険料 = 保険対象金額 × 保険料率です。
この場合はUSD12,650 × 保険料率(0.3%~0.5%)となります。
保険料率が0.3%だとすると、USD37.95になります。最低金額のUSD30より多いので、こちらを保険料として保険会社に支払うことになります。
まとめ
今回は貨物保険の基礎知識について解説しました。貨物保険は万が一のリスクに備えるためのもので、国際物流では必要なものです。
この動画で貨物保険の基礎知識を身につけて、正しく貨物保険の手配を出来るようになりましょう。
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また次の動画でお会いしましょう!ありがとうございました!
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