タイでの仕事にコミットして活動する日本人がいる。仕事の拠点をタイに移し、会社の事業を軌道に乗せるのはとても大変なことです。
今回のお客さまインタビューはSiam Ishikawa Metals Co.,Ltdの佐藤さん(MD)です。佐藤さんは駐在ではなく活動拠点を完全にタイに移し、会社設立から手探り状態で積極的に活動に取り組まれているお客さまです。
そんな佐藤さんのタイでの苦労話しや物流に関するご意見をインタビューして来ました。
Siam Ishikawa Metalsについて
今回のゲスト(お客さま)はSiam Ishikawaの佐藤さんでーす。
今日はインタビューを受けてくださりありがとうございます!色々と聞いて行きますが宜しくお願いします!
宜しくお願いしまーす。
ではまず御社の会社案内をお願いします。主にどんな事業をしている会社ですか?
弊社の日本は石川金属という会社で銅をメインとしたリサイクル業ですね。日本では設立70年になります。
タイは2011年から進出しており、私は設立してからまずは営業サポートとして来ましたね。
銅のスクラップですよね。タイのスクラップの市場ってどんな感じですか?
ご存知の通り、タイには日系も含めてですが工場がいっぱいあるじゃないですか?そうするとスクラップはいっぱい出てくるわけですよ。
ふむふむ。
銅スクラップでもいろんな種類があるのですが、日本ではほぼ全ての処理が国内で完結出来ちゃうんですよね。
リサイクルの体制が出来上がっているので。
でもタイだとタイ国内では出来ないんですよ。だから日本とか他の国に送って商売になっています。
でも、そういうのはタイに来てから分かったんですけどね(笑)
佐藤さんの仕事について
タイで出てくるスクラップを買って、日本とかに売るんですよね?佐藤さんが「仕入れ」と「販売」の両方をやるんですか?
仕入れも販売もやるんですけれども、その間に加工・梱包・保管ってのがあるんですよ。
仕入れた時に金属のスクラップって選別されていないので、自分たちで銅・鉄・アルミ・ゴミとかに分類します。
スクラップの仕分け・分類は目視で手作業ですか?
そうです。
うちのスタッフたちは慣れてますから物を見て、手作業をメインにパパッと選別して行きますよ。機械で切断もしますし、圧縮もします。
切断の時は目視だけではなく、硬さ、音の変化なども確認をして悪い物を判断していきますし、梱包方法が悪いと、荷崩れ、容器の破損を起こすだけでなく、怪我や事故に繋がりかねません。
販売先の要望に応じながら、安全で作業効率がよくなる方法を日々考えながら作業をしています。
なるほど。商社だからといって右から左にものだけを動かすのではなくて、加工・梱包・保管をして付加価値を出しているんですね?
うーん、なんか今時の商社って感じ。素晴らしいです。
タイで苦労した事
ではタイで苦労したことを教えてください。
2011年にタイに来たんですけど、その年は洪水があった年でね。
ペットボトルの水もなくて飲み水の確保に丸一日かかったりもしてましたね。
スタートから辛すぎる。。仕事になんないですね。。
最初はさっき話した銅のスクラップのリサイクル業というより、倉庫をやろうとしてたんですよ。お客さんも日本で付き合いのあるところがあったし。
でも洪水のせいでお客さんの工場が水に浸かっちゃって、見込んでた仕事もなくなって本当にゼロからのスタートになってしまいました。
ゼロというよりマイナススタートな気がする。。
仕事ではどんな問題がありましたか?
日本とは違って、日替わりで何か問題が起きますよね。スクラップでいうと盗難のリスクもありまして。そこら辺に売れるところがあるから。
社員が会社の製品を盗難するリスクもあるからセキュリティーにはとにかく力を入れましたね。
外部の人の侵入ではなく、内部の人の犯行対策。。
でも物流の問題は飯野さんの所が解決してくれるから助かっていますよ(笑)。
HPSの物流サービスについて
では自分で話を振っておきながらなんですが、ポジティブな話に話題を変えましょうww
うちの物流を使ってみての感想を教えてください。もうお取引は2年ちょっとになりますかね。
飯野さんの会社は対応の早さが凄いですよね。何か問題があった時にすぐに解決してくれますもんね。
あと見積もりも早いし。飯野さんもすぐに電話に出て対応してくれるし。
あと税関とかの対応とかって普通どうしたらいいか分からないじゃないですか?
専門家に任せた方が絶対に早いですよね。
ありがとうございます!うちのスタッフたちを褒めておきます!
さっきも話ましたが餅は餅屋というか、専門家の知り合いがいるのは大切ですよ。
今は大丈夫ですけれど、設立当初は本社からの問い合わせに回答するのに1週間くらいかかりましたし。
物流のこともそうで、飯野さんともっと早く知り合っていたら もっと楽に早くうまくいってたと思いますよ。
ありがたいお言葉!
ウチはローカルでもあり親会社のリソースも使いまくってますから専門的な情報をすぐにお答えできています。
フリータイムの延長は助かりましたね。通常2週間のところを3週間に伸ばしてもらって。あの時は本当に助かりましたよ。
恐縮です!!
佐藤さんは同業者の他のお客さんを積極的にご紹介してくれるお客さまですし、こちらも感謝しております。
いやー、誰でも紹介するわけではないですよ。物流ではちゃんとやってくれると信じていますから。
あと飯野さんは自分で会社を立ち上げて、うちにも最初は飛び込み営業で来たじゃないですか?私も色んな苦労をしたから何か共感できるんですよね。
必死ゆえの飛び込みでございました(笑)
そのように言って頂けるととても嬉しいです!
佐藤さんの今後の展望について
では最後に、佐藤さんの今後の展望について教えてください。
もっと取り扱いを増やして色んな国と取引をしたいですね。
あとはアジアで銅スクラップの品質で石川ブランドを評価をされるようになりたいです。
ブランドを意識されての活動、素晴らしいです!
今回は色々とご質問にお応え頂きありがとうございました!
Siam Ishikawaについて
会社名:Siam Ishikawa Metal Co.,Ltd
住所:Bangkok Free Trade Zone, 999/52 Moo 1, Tambol Bangsaothong, Amphur Bangsaothong,
Samutprakarn 10570 Thailand
TEL:+66-2-180-0301
Website:石川金属株式会社のホームページ
まとめ
他にも「これは記事に出来ないな。。」と思える更にリアルな話を聞いて、もの凄く奮闘をされている佐藤さん。
タイで立ち上げた拠点を軌道に乗せるというのが本当に楽なことではないと思いました。
国際物流に関しては弊社をご利用いただき、今回のインタビューの内容でもありましたが信頼をして頂いていると思います。これからもSiam Ishikawaさんの活動をフォワーダーとしてサポートさせて頂きます。
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