温度管理が必要な貨物を輸送する場合に使われるのがリーファーコンテナと呼ばれる空調設備を備えたコンテナです。
タイからはマンゴーやドリアン、パイナップルといったフルーツ、冷凍のシーフード、鶏肉や豚肉を大量に輸出されています。因みにマクドナルドのチキンナゲットや日本の焼き鳥の多くがタイ産のブロイラーだったりしています。
弊社ではリーファーコンテナの海上運賃には自信を持っているのでかなりの案件を扱っているのですがコンテナの管理について問われるケースもたまにあります。
今回はリーファーコンテナの品質管理についてコンテナデポに行った時のレポートを共有させて頂こうと思います。
リーファーコンテナの品質管理
一般のドライコンテナを海上輸送で送る場合、タイから日本までだとコンテナ内部の温度は50度以上に上がります。
その温度の中に鮮度が重要な食品などを入れて送る訳にはいきません。
なので冷蔵・冷凍機能付きのコンテナで送るのですが、この設備が全く故障しない訳ではありません。また主に食品を送るケースが多いので臭いも問題になるケースがあります。
このリーファーコンテナの設備問題はマレに聞きますし、また電気を要する設備なので電力プラグが入っていなかったなどの問題もあったりします。
リーファーコンテナの取り扱いはリスクが上がるんだ。
リファーコンテナの管理を確認
このようなリーファーコンテナの設備トラブルを管理するのがコンテナデポです。
一度使ったコンテナは戻ってきた時に、清掃・消毒・ダメージの確認・電気系統の確認・動作確認などをします。
このようにデポでは使い終わったコンテナや使用準備完了のコンテナが積み上げられています。
使用済みコンテナの洗浄
使い終わったコンテナは高圧洗浄で水をかけた後に臭いを消す為に薬剤を使ったりします。
臭いは本当に残るんや。。
リーファーコンテナデポならではでリーファーが事務所的に使われています。
CFSだとドライコンテナが事務所的に使われてたりするよね。
チェックリストを使って管理
このようにチェックリストを使って問題の主要項目の確認を忘れないようにします。
問題があったときはこのチェックリストを取り出して確認をしますが、大体ちゃんとチェックしてあったりします。。
こういうの使っても確認スタッフがダラけて適当にチェックする可能性もゼロではない。。
リーファーコンテナの電気系統チェック
リーファーコンテナはいわば大きな冷蔵庫・冷凍庫なので電気系統の確認は専門のエンジニアによって確認されます。
チェックして、試運転してと意外とちゃんと管理してたで。
問題のあるコンテナはこのようにメモが書かれます。
事前に問題を発見してくれるのはありがたい!
プラグの問題をチェック
電気が使われるのでプラグ(コンセント)も確認をしなければいけません。
こんな感じのプラグやねん。イメージ出来た?
コンテナの外装・内装を確認
中にはファンの外装が破損しているものもあります。何かにぶつかったのでしょう。
外装の確認もちゃんとしなあかんしな。
コンテナ内で冷たい空気がどのように循環するのかを教えてもらっています。
まとめ
今回はコンテナデポの様子を共有しました。タイにコンテナデポは各地にあり基本的には船会社とデポが契約しております。※コンテナは船社の所有物ですので。
一般的にはコンテナの不具合は船会社に対応を依頼します。
しかしケースバイケースでこのようにデポに直接連絡をとってリーファーコンテナの品質管理を確認する事もあります。
タイという国で主に日系企業のお客様にサービスをご提供しておりますので、安心して使った頂く為にはこのような現場確認は必須だったりします。
リーファーコンテナの取り扱いでご相談がありましたらお問合せ下さい。
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