コンテナ運賃、北米西岸最高値7,300ドル。来年度の運賃相場も上昇。

どうもこんにちは、飯野です。

今日は海事新聞から、「北米西岸向けコンテナ運賃の上昇が続いている」というテーマでお話ししていきたいと思います。

2021年12月14日イーノさんの物流ラジオ

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上海発北米西岸向けスポット運賃、最高値記録

上海発、北米西岸向けのスポット運賃が、11月末が6,700ドル/40’だったのが、12月10日時点で7,300ドル/40’となり、最高値を更新しました。

肌感覚でも今年の12月は厳しいという印象もあり、スペースも取れず、運賃も上がっています。

既に北米のクリスマス商戦向けの輸送は終了しており、通常であれば需要は落ち着いているはずですが、まだ出荷の勢いはあり運賃上昇が続いている状況です。

北米のインフレ

この背景には北米のインフレの背景もあると思います。

先日発表された北米のCPI(消費者物価指数)は6.8%の伸びを見せ、かなりのインフレだとわかります。通常、物価上昇は2%程度がベストと言われている中、物価の上昇が止まりません。

よって、FRBも利上げする方向で動いており、インフレが落ち着いてくれば、ある程度の時間はかかると思いますが、企業の仕入れも落ち着くかもしれません。

このように北米での仕入れに勢いがあるのも原因の一つだと思います。

北米東岸向け運賃

一方で、北米東岸向け12月に入ってから上昇していますが、そこまで高い水準ではありません。

今年の9月末に過去最高値の1万1,976ドルでしたが、現在は1万644ドルとなり、1,000ドル以上も下がっており、西岸に比べると落ち着いています。

船会社と荷主の来年度の年間契約

ここからがポイントですが、船会社と荷主の来年度の年間契約の運賃相場も上昇傾向にあります。

2021年度(今年度)の大手企業向けの運賃交渉(長期レート)は北米西岸向けで3,000から4,000ドル台でした。

2022年度(来年度)の運賃交渉では西岸向けは6,000から7,000ドルが基準値と言われていましたが、更に大きく超えるレベルとなりそうです。

実際に長期レートを結んだ関係者によると、「実際にこの運賃だと船積みされず使いものにならなかった、という事例が少なくない。」と記事にありました。

船会社と大手荷主の細かい契約は分かりませんが、スポットレートで7,000ドル以上しています。船会社としては、スポットレートの約半額の長期の契約レートに、限られたスペースを使いたくないのだと思います。

タイでも大手荷主はコントラクトレートがあっても、スペースが取れないという話はよく聞きました。

今回の交渉でも、金額よりとにかく「スペース重視」の姿勢になっているとのことです。

来年度の運賃は

最後に、船会社関係者は、「北米西岸向けレートは、今のスポット以上になっているのではないか。また、北米東岸向けはもう1万ドルは超えている」と発言しています。

大手向けの長期レートが高い水準なので、来年度はこの高い金額がデフォルトと思っていただいた方がいいと思います。

これが更に上がるかどうかは未だわかりません。マーケットが高い価格でも受け入れるのであれば上がりますし、ビジネス自体が成り立たないという企業が増えるようであれば、これ以上は上がらないでしょう。

来年度に向けた情報も引き続き発信していきたいと思います。