中国国慶節を前に船会社が北米向けの減便計画を発表!

どうもこんにちは、飯野です。

本日は、Job.comの記事から、「中国国慶節を前に船会社が減便を発表!」についてお話していきたいと思います。

2022年9月12日イーノさんの物流ラジオ

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コンテナアライアンス、減便

需要の低迷とスポット運賃の下落の中、2つのコンテナアライアンスが太平洋横断船の輸送キャパシティを縮小する計画を発表しました。

しかし、あるアナリストは、この動きは中国の国慶節期間のよくある減便と関係しているとして、スポット運賃の下落を食い止めるにはほとんど役に立たないかもしれないとしています。

北米への減便数

この1週間、2Mアライアンスとザ・アライアンスは、9月中旬から10月上旬にかけて、南カリフォルニア港への週10便の寄港を「Blank」とするスケジュール更新を発表しています。

記事内ではBlank Sailingと表現されており、輸送スケジュールに空きが出るという意味で減便と理解してもらって問題ありません。

この2つのアライアンスでは、同時期に米国東海岸へ向かう6便がブランクとなります。

その他、米国東海岸、メキシコ湾岸、カナダ西部への航路は、当初予定より1週間から2週間遅れる予定です。

運賃への影響は

この出航中止(減便)は、スポット運賃が契約運賃を下回る傾向の中で、荷主が輸送会社とより良い条件で交渉しようとする動きを受けて、業界では値下がりを食い止める動きになるのではという期待があがっています。

しかし、Sea-Intelligence Maritime AnalysisのCEOは「我々は通常、10月の第1週の中国の国慶節前後に多くの減便を見かけるが、今見ているのもそれだろう」語っています。

Sea IntelligenceのCEOによると、10月までのブランク便を追跡したところ、米国西海岸に20便、米国東海岸に14便と、さらに多くのブランク便があったとのことです。

Sea IntelligenceのCEOの発言

「これが料金下落を防ぐための積極的なキャパシティ・マネジメントかどうかはともかく、今のところ国慶節前の減便としては常識を逸脱しているとは思えない」とCEOは続けています。

更に、「今後数週間は、船会社が今よりずっと減便しない限り、利用率はかなり下がるだろう。問題は、運賃が下がっても、まだコロナ前の水準をかなり上回っているため、これが荷主や規制当局に受け入れられるかどうかだ」とCEOは話しています。

具体的なスケジュールは、2MアライアンスのマースクとMSC、ザ・アライアンスのONE、現代商船、ハパックロイド、ヤンミンのホームページなどからご確認ください。