MSCコンテナ船横揺れ防止装置を100隻に搭載!コンテナ損失リスクを最小化

どうもこんにちは、飯野です。

本日は、9月12日付の海事新聞の記事から、「DNVがコンテナ船の揺れ防止支援装置をMSC運航船に搭載」についてお話していきたいと思います。

2022年9月13日イーノさんの物流ラジオ

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MSC、DNVの横揺れ防止システム搭載

ノルウェーの船級協会DNVは9月7日、世界最大のコンテナ船社であるスイスMSCと、DNVの横揺れ防止支援システムとコンテナ船向け横揺れ防止装置を、MSC運航のコンテナ船約100隻に搭載する契約書に調印しました。

DNVについて

DNV はノルウェーの組織で、150年間続くあらゆるリスクマネジメントに関する活動を行う国際機関です。

オイル、ガス、船、風力、電力配送の分野などのリスクマネジメントです。

世界100ヶ国以上、300の事務所、様々な国籍を持つ16,000人のスタッフが認証、船級、技術アドバイザリの各分野でサービスを提供しています。

コンテナ流出事故防止

今回のニュースでは、MSCは船の周期的横揺れによるコンテナ損失を回避するため、今回の横揺れ防止システムを採用します。

これは、船舶に特化したツールを導入する初のコンテナ船社となります。

コンテナ船業界では、近年、船舶の横揺れ(ローリング)などに起因する、コンテナの流出事故が続いています。

記憶に新しいのが2020年の年末にONEの約1,900本のコンテナ流出です。強い嵐で積み上がっていたコンテナが揺れ、流出。中には危険品もあり、環境にも影響します。

DNVのシステム

DNVの横揺れ防止支援システムでは、船長がパラメトリックローリングやシンクロナスローリングのリスクを認識し、回避することを支援するものです。

パラメトリックローリングで検索しましたが、結構専門的な内容でしたが、波の動きについて解説で、そういう横揺れがあると理解していただいて問題ありません。

DNVは、同システム導入により、船主は顧客に対してコンテナ損失リスクを最小化するための戦略を採用していることを示すことができるとしています。

技術で価値提供

MSCは100隻にこの横揺れ防止の支援システムを導入し、荷主にとっても安心材料につながると思います。

僕がフォワーダーとしてMSCの船を提案するときもしやすくなります。

機械やインボイスバリューが高額、または納期が重要な貨物に適しています。

価格だけでなく、こういった技術の導入で価値提供できることは、やはり大切だと思います。