どうもこんにちは、飯野です。
本日は9月14日付の海事新聞の記事から、「マースク、倉庫新設相次ぐ。サービスを強化」についてお話していきたいと思います。
2022年9月日イーノさんの物流ラジオ
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マースク、物流拠点拡充
デンマーク海運最大手マースクは相次いで物流拠点を拡充しています。
ブラジル・サンパウロでは今月、同国で7拠点目となる倉庫が稼働。同じく今月、インド・ムンバイでも新倉庫が稼働しました。
マースクが今年インドで開設した倉庫としては5拠点目。
今後もデンマークで低炭素型の物流倉庫や、中東でフルフィルメント機能を持つ物流センターなどを開発する予定で、マースクが目指すロジスティクスインテグレーターとして、サービス強化を続けていく方針です。
各倉庫の詳細
ブラジルの新倉庫は、サンパウロから30キロメートルに位置し、倉庫面積は約2万平方メートル。
保管だけでなく、ピッキングや梱包、混載など付加価値サービスを提供するのも同施設の特徴です。太陽光パネルを使い、ちゃんと環境に配慮もしています。
インドの新倉庫はムンバイ近郊のビワンディーに立地し、倉庫面積は、約2万3000平方メートルです。
製造拠点やムンバイ外港のジャワハルラール・ネルー港に接続しやすいのが特徴で、地場タイヤ大手JKタイヤが主要顧客となります。
新施設開発も
新倉庫の開設によりインドでの倉庫拠点は、先日買収が完了した香港のLFロジスティクス運営の倉庫と合わせ、合計約20万平方メートルとなるということです。
更にマースクは新施設開発も相次いで発表しています。
低炭素型の物流施設
今月頭にはデンマーク南部のタウロフで低炭素型の物流施設を開設すると発表しました。
同社が2040年までに事業全体の脱炭素化を目指すという目標を掲げる中、同施設では水素ステーションを導入するなど温室効果ガスの排出量を抑制していきます。
倉庫サービスだけでなく、ちゃんと脱炭素の倉庫になっています。倉庫面積は4万平方メートルで、24年ごろの倉庫の稼働を見込んでいます。
フルフィルメント機能の新倉庫
また、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイでは、都市開発会社ドバイサウスと協定を締結し、フルフィルメント機能を持つ新倉庫の開発を推進しています。
倉庫面積は1万5000平方メートルで、UAEの小売り・ライフスタイル、食品・美容、EC分野での倉庫・配送サービスを強化するとしています。
物流業界の変革期
このような感じで、船会社が陸に上がってきています。
今日の記事を読むだけでも、ロジスティクスの業界の流れがなんとなく掴めると思います。
大手荷主はマースク本体がガッツリと掴まえていきます。マースクのグループ会社のDAMCOやサフマリンも本体に統合されており、中小企業へのサービスもちゃんと出来る体制のように感じます。
アセット+IT+人材で無茶苦茶強いロジスティクス企業が誕生しようとしています。
コロナ禍で叩き出した高い収益で、船会社の投資が大きく進んでいます。
物流業界のDX化、IT化も進んでおり、何度もこのラジオでお伝えしていますが、今は変革期です。
最新情報をとって正しい方向で活動をしていきましょう。
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