どうもこんにちは、飯野です。
本日は、海事新聞のニュースから、「キューネ・アンド・ナーゲル、世界9カ国の港の混雑指標を提供」についてお話していきたいと思います。
2022年1月28日イーノさんの物流ラジオ
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KN、新しく港混雑の指標提供開始
国際物流大手キューネ・アンド・ナーゲルは、世界の港湾の混雑度を示す新たな指標として、「ディスラプションインジケーター」の提供を始めたと発表しました。
世界の主要9港を対象に船の待機時間を集計し、混雑度を可視化するようにしました。
指標の対象の港
カナダのプリンスルパート、バンクーバー
北米のシアトル、オークランド、ロサンゼルス・ロングビーチ、ニューヨーク、サバンナ
香港地区、上海・寧波地区
オランダのロッテルダム
ベルギーのアントワープ地区
指標によるボトルネック可視化
KNはこの指標により、世界のコンテナ輸送網の混雑度を測り、サプライチェーンのボトルネックを可視化するようにしました。
利用者は指標を高度な分析にも活用でき、自社のサプライチェーンへの将来の影響を予測し、アクションプランの策定に生かすことができます。
可視化によるメリット
この指標をみることで、混んでいる港を避けることができます。
例えば、北米の港が混んでいたらバンクーバーなど、割と空いている港につけて、トラックや鉄道で運ぶルートを選べます。
また、今、船で送ると大幅な遅延が起こりそうなので、エアーで送ろう、といった選択も可能です。
とても便利なツールだと思います。
キューネ・アンド・ナーゲルのIT化
キューネ・アンド・ナーゲルはオンライン見積もり、Booking、追跡が出来るプラットフォームを持っており、そして今回は混雑を可視化出来るツールを始めました。
フォワーダーがIT会社化しており、同社は独自のSaaSを広めています。
物流のIT化、DX化
大手フォワーダーはM&Aでスケールを拡大しつつ、ITでサービスを強化しています。何度も放送でお話ししていますが、物流のIT・DX化は避けられません。
大手は積極的に投資ができて、ITで便利になる時代です。
一方、中規模の会社はIT化を後追いして、よりニッチを狙うようになるのではないでしょうか。
ITとマンパワー
とはいえ、100%ITのものが選ばれるとは限りません。
転職市場の場合
例えば、転職市場で、自分で仕事を探す転職サイトではなく、転職エージェントを使う人もいます。
転職エージェントは企業が表に出したくない求人を持っています。それらは、比較的良いポジションのお給料が高い仕事が多いです。
ミドルクラスの人などは、そちらを使うことが多いかもしれません。
ファッション業界の場合
また、服を買う場合でも、無料のAIのリコメンドを利用する人もいれば、スタイリスト(フリーランス)さんに依頼したい人もいます。
ITでは一般的な仕事を大量に扱えますが、特殊なものや難しいものは少し高いけれどエージェントがやる、と二極化していると思います。
今後の物流のIT化は?
とはいえ、今後もITの精度が上がっていくので、どこまで人が出来るものが残っていくのかという問題もあります。
物流でもITと実際に人がする仕事は当分分かれているとは思いますが、ITが進むことで、より効率的になっていくでしょう。
物流のDX化について引き続き発信をしていきます。
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