どうもこんにちは、飯野です。
本日は、Job.comの記事より「旧正月前の中国各港の現状について」お話していきたいと思います。
2022年1月26日イーノさんの物流ラジオ
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中国の旧正月
1月31日に始まる旧正月で工場が約2週間閉鎖されます。現在、中国の荷主はさらなる混乱と遅れに直面しています。
それぞれの港の状況を見てみましょう。
深セン港
まず、深セン港の塩田コンテナターミナルは、中国からの北米などに向けた太平洋横断輸出の約25パーセントを扱っています。
塩田コンテナターミナルは、ターミナルヤードが大幅に混雑しているため、貨物が入った輸出コンテナのリターン(工場からターミナル港に持っていくこと)を船の接岸の4日前までに制限し始めました。
他には深センの蛇口コンテナターミナルでは、輸出コンテナは実際の船の入港から3日以内にのみ受け入れています。
ヤードが混雑しているため、規定より早く持ってくることを規制しているのです。
コンテナヤードのスペース不足
ヤードのスペース不足は、米国と欧州の港の混雑による本船スケジュールの遅延が影響しています。現在、平均1週間以上の遅れが出ています。
ドライバーへの規制
他にはトラックドライバーへの規制の問題もあります。港とその周辺のCFSは開いていますが、入るために、ドライバーは48時間以内のCovidテストにパスする必要があります。
現在、中国のゼロ・コロナ政策はとても厳しくなっています。
寧波港
船会社のHMMは、上海、大連、寧波の各港で接岸の遅れを指摘しており、これらの港もヤードの混雑と労働力不足に悩まされていると発言しています。
旧正月の長期休暇中にドライバーが休暇を取るため、トラック輸送能力は制限されるとしています。
よって、MSCは一部の航路で1カ月間寧波への寄港を見合わせ、Hapag-Lloydは通常寧波に寄港する2航路の船を上海へ迂回させています。
天津、厦門、青島
次に天津ですが、2週間前に天津でオミクロン型が発見されたため、「輸送能力や移動をさらに制限する可能性がある」と現地のフォワーダーは警告しています。
しかし、厦門(シャーメン)と青島の港湾業務は、ほぼ通常通り行われています。
このように、地域によって状況は違うようです。
旧正月中の運航
中国各地で本船の遅れ、コロナによるドライバーの制限、ターミナルの混雑など、旧正月前で大変な状況になっています。
記事の最後に、来週初めから2月14日までほとんどの工場が閉鎖されるため、船会社は2月7日からコンテナ量が緩和され、2月20日近くに急回復すると予想しています。
MSCもMaerskも旧正月期間は特定の航路の運行をストップするとしています。
終わりに
そういう意味で旧正月明けは、コンテナ不足は少し解消されている見込みがあります。
中国から北米の輸送が減るこの間で、北米西岸の目詰まりがどれくらい解消されるのかというのが注目ポイントだと思います。
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