どうもこんにちは、飯野です。
本日は海事新聞からのニュースで、「マースク、大型貨物輸送会社を買収。北米で物流M&A続く」についてお話していきたいと思います。
2022年2月15日イーノさんの物流ラジオ
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マースクのM&A
マースクは2月9日、大型貨物輸送を手掛ける、米パイロットフレイトサービスの買収意向を明らかにしました。
買収額は約16億8000万ドル(約1,940億円)。
マースクはパイロット買収に先立ち、米国で2020年に倉庫・配送業者のパフォーマンスチーム、2021年にEC物流事業者のビジブルSCMを買収しています。
このようにマースクは物流分野のM&Aを続けています。
パイロット社について
パイロットは1970年設立の物流企業で、米ペンシルベニア州に本社、スペイン、オランダにも事務所を置いています。
北米で輸送ハブ87拠点を展開し、外部のトラック会社を管理し、集荷・最終配送サービスを提供しています。
産業分野でのECシフト
コロナ禍が拡大する中、家庭用品など消費財だけでなく、”産業分野”でもECシフトが進んでいます。
マースクは大型貨物の最終配送などに強みを持つパイロットを買収することで、顧客のEC移行支援などの機能を強化しようとしています。
マースクの戦略
マースクはロジスティクス&サービス分野に投資強化を打ち出しています。
昨年はビジブルSCMのほか、欧州でEC物流を手掛けるB2Cヨーロッパ、独航空フォワーダーのセネター・インターナショナルを買収しています。
さらに昨年末には香港物流大手LFロジスティクス買収を発表し、同社とパイロットを合わせると、2カ月で50億ドル以上の投資を決めた、と記事は締めくくっています。
EC市場
ここで、産業分野でのECシフトがポイントだと思います。ECの市場が伸びているので、統計を調べてみました。
2020年のEC市場
B2C
1. 中国:約230兆円(前年比27%増)
2. 北米:約80兆円(前年比32%増)
3. イギリス:約18兆円(前年比34%増)
4. 日本:約14兆円(前年比14%増)
B2B
北米:EC – B2B 約 130兆円
日本におけるEC市場
日本ではECというよりも、営業やFAX、メールで受発注している印象が強いです。日本ではあまりECが伸びている実感はありませんが、欧米諸国は伸び率も、金額も違います。
今後100%がECに移るわけではないと思いますが、ECへのシフトは増えていくでしょう。
日本も現在は欧米諸国に比べると規模は小さいですが、どこかのタイミングで増えていくはずです。
トレンドがどのように流れているか、掴んでおいた方が良いと思います。
今後も、情報をアップデートしていきます。
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