どうもこんにちは、飯野です。
本日は海事新聞のニュースから、「ウクライナのオデッサ港が閉鎖。マースクなどコンテナ船社がウクライナ向け一斉停止」についてお話していきたいと思います。
2022年2月28日イーノさんの物流ラジオ
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ロシア、ウクライナ侵攻
ロシア・ウクライナ情勢の問題がコンテナ船を含めたグローバルサプライチェーンに大きな混乱を与え始めました。
2月24日からロシア軍はウクライナへの侵攻を開始し、ウクライナ当局は黒海に面した同国最大のコンテナ港のオデッサ港を現地時間24日閉鎖しました。
各船社サービス停止
マースク、MSC、CMA―CGMなど欧州系船社は、24日からウクライナ発着貨物の引き受けを停止しました。
今後通知があるまで、本船サービスのウクライナ寄港を中止する方針とのことです。
黒海のフィーダー船
これに合わせ、黒海でフィーダーを運航するコンテナ船の各社は一斉に同国向けの受託を停止し、これにより中東などの接続港でコンテナが滞留する可能性も出てきました。
フィーダー船とは主要港と、ローカル港をつなぐ船のことです。
中東の接続港はドバイ港や、ジェッダ港(サウジアラビア)は中東の主要港であり、ハブ港でもあるため、ここにコンテナが滞留するかもしれません。
ロシア発着サービス
一方、ロシア発着サービスについては、先ほどお伝えした各社とも現時点では通常通り利用可能としています。
ただし、今後、欧米諸国の対ロシア制裁など状況次第では、ロシア向けサービスの動向も不透明感が増しそうとのことです。
コンテナ船の逼迫
コンテナ船は世界的に需給が逼迫しており、海上の荷動きが鈍化しています。
黒海沿岸の商業港の停止は、今後、国際物流全体に大きな影響を与える可能性もあります。
去年の3月にスエズ運河座礁でコンテナ不足に拍車がかかり、スエズ運河は国際輸送の動脈の一つのため影響は大きく、海上運賃が高騰しました。
今回の戦争で黒海周辺での輸送で影響は確実にあります。
実際、25日に日本の貨物船がオデッサ沖で被弾したというニュースもありました。
国際物流への影響
現在のサプライチェーンは緊張の糸が張った状態で、何か一つの問題で、全体に影響が出るような状態です。
少しずつ解消の兆しが見えるかと思ったところ、今回の黒海周辺での問題により、また国際物流への影響は出てくるのではないかと思います。
引き続き市況については調べて発信をしていきたいと思います。
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